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川田将雅「ダブル斜行」であわや…藤田伸二氏「俺の見た目は騎乗停止に値する」春G1“見学”の危機にヒヤヒヤ?

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浜中俊騎手

 8日、阪神競馬場で開催された阪神牝馬S(G2)は、6番人気のサウンドビバーチェが重賞初制覇。三連単101万6510円と100万馬券が飛び出した波乱を制し、5月のヴィクトリアマイル(G1)へ大きく前進した。

「本当に良い走りをしてくれたと思います。力のあるところは今日証明してくれたと思いますし、次のG1でも良い走りをしてくれるんじゃないかなと思います」

 波乱の立役者となった浜中俊騎手が「予想通りの展開」と振り返った通りの作戦勝ちだった。道中はハナを切ることを「想定した」2番人気ウインシャーロットに楽をさせない2番手追走。しっかりとプレッシャーをかけ続け、最後の直線で見事に競り落とした。

 ロジャーバローズで制した2019年の日本ダービー(G1)でダービージョッキーになった浜中騎手だが、翌2020年は重賞1勝に終わるなど、それ以降はG1制覇から遠ざかっている。しかし、昨年は重賞5勝と存在感を発揮。今年もこれがシルクロードS(G3)に続く重賞2勝目と勝負強さが戻ってきた印象だ。サウンドビバーチェと挑むことが濃厚なヴィクトリアマイルはもちろん、春のG1シーズンでの一仕事に期待が膨らむ。

 その一方で、浜中騎手とは対照的な意味で波乱の“立役者”になってしまったのが、1番人気のルージュスティリア(牝4歳、栗東・藤原英昭厩舎)で6着に敗れた川田将雅騎手だ。

 川田騎手にとっては大本命リバティアイランドでの桜花賞(G1)を翌日に控えたこの日。特にこの阪神牝馬Sは桜花賞と同じ舞台で行われることもあって、“本番”に向けての試走的な意味もあったはずだ。

 そんな思いがチラついたかどうかはわからないが、ルージュスティリアは好位追走から3連勝を飾った近3戦とは打って変わって馬群の中で折り合い重視の競馬。他馬のマークも厳しく4コーナーを回る頃には、中団までポジションを下げて最後の直線を迎えた。

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川田将雅騎手

 レース後、川田騎手が「どんどん流れの悪い形になってしまい、かわいそうな競馬になってしまいました」と後悔した通り、最後の直線では行き場をなくしてしまうアクシデント。最後は強引に進路を確保して追い上げたが、6着が精一杯だった。

「いつもは勝てるポジションをしっかり取りに行く川田騎手らしくない競馬になってしまいました。ルージュスティリアは福永祐一騎手が主戦だった馬ですが、2月一杯で騎手を引退した関係で、今回から新コンビに。テン乗りの難しさもあって折り合い重視の競馬をしたのかもしれませんが、結果的にはそれが裏目に出てしまいましたね。

自己条件を3連勝したルージュスティリアにとっては、ここを勝って優先出走権を得るか、最低でも2着で賞金加算をしておきたかったところですが、ヴィクトリアマイルの出走はメンバー次第ということになってしまいました」(競馬記者)

 なおレース後、川田騎手にはJRAの裁決から「最後の直線コースで外側に斜行したことについて」と過怠金3万円の処分が下っている。斜行してしまったことは大いに反省すべきだろうが、春のG1シーズン真っ只中なだけに、騎乗停止にならなかったことは川田騎手にとっても不幸中の幸いに違いないだろう。

 だが、この判定に異を唱えたのが、元JRA騎手の藤田伸二氏だ。

 藤田氏はこの日、自身のTwitterを更新して阪神牝馬Sについてツイート。その中で川田騎手の過怠金処分についても「俺の見た目は騎乗停止に値する斜行だな❗」とジャッジしている。通算1918勝を挙げ、史上唯一の特別模範騎手を2度受賞した名手の見解だけに、SNSでは多くの競馬ファンが反応しているようだ。

春G1“見学”の危機にヒヤヒヤ?

「正直、(ルージュスティリアの)あの斜行が騎乗停止に値するかはわかりませんが、川田騎手にとってはヒヤヒヤだったでしょうね。というのも、実は川田騎手はこの日の4Rでもスタート直後に斜行してしまいJRAから戒告を受けていました。

基本的に1日に複数の制裁を受けた場合、当然裁決への心象も悪くなりますし、通常よりも重い処分が下されることも珍しくありません。仮に(ルージュスティリアの)斜行がゴールにもっと近ければ危なかったかもしれませんね」(別の記者)

 またレース後、阪神牝馬Sがこの日のメインだったことに加え、ルージュスティリアが1番人気だったこともあってか、SNSや掲示板でも川田騎手の斜行がファンの間で話題になっていた。

「騎乗停止にならなくてよかった」「リバティアイランドに影響ないように」など川田騎手を心配する声も聞かれた一方で「あれで騎乗停止にならないのか」「(被害馬の)イズジョーノキセキの関係者は納得いかないだろうな」など、今回の判定に対する疑問の声も……。

 中には、川田騎手が春のG1シーズンで有力馬の騎乗を予定しているだけに「JRAが空気を読んだのでは」と邪推する声もあったようだ。

「かつてはネオユニヴァースの三冠が懸かった際に、当時まだ短期免許だったM.デムーロ騎手の騎乗期間を特別に設けたり、ディープインパクトの引退レース前に武豊騎手が騎乗停止になってしまった際に期間をレース翌日からにしたりと、主催者側が空気を読んだような案件があったことは事実ですが、今回はないと思いますよ(笑)。もしも仮に川田騎手が騎乗停止になっても(開催)2日間でしょうし、該当期間は春のG1開催の谷間の週ですから、川田騎手がG1に参戦できないということはなかったと思います」(同)

 桜花賞のリバティアイランドや皐月賞(G1)のダノンタッチダウンを始め、天皇賞・春(G1)のボルドグフーシュなどに騎乗予定と、間違いなく春G1の主役の1人になるであろう川田騎手。だが、どんなスーパージョッキーであろうと、レースに参加しなければ勝つことはできないだけに、この時期の騎乗停止には十分に注意してほしいところだ。

GJ 編集部

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