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ダービー2着10回の鉄人が「23馬身差」大敗の屈辱!事実上のラストチャンス「40回目ダービー騎乗」は絶望的?

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撮影:Ruriko.I

 2020年に生まれたサラブレッド7708頭の頂点を決める日本ダービー(G1)が今週日曜に迫っている。

 今年は皐月賞(G1)を快勝したソールオリエンスを中心に、同レース1番人気3着のファントムシーフや青葉賞(G2)を優勝のスキルヴィングなど、世代王者を決めるに相応しい好メンバーがそろった。

 ダービーはダービーでも日本ダービーから10日後の6月7日に行われるのが、南関東競馬の3歳クラシック第二関門、東京ダービー(S1)である。大井競馬場のダート2000mを舞台にこれまで様々なドラマが繰り広げられ、数々の名馬が誕生してきた。

 そんな東京ダービーの出走権を懸けた最後の戦いが22日、大井のメイン11Rで行われた。レース名はその名の通り、東京ダービートライアル競走(OP)である。

 レースは断然の1番人気を背負ったナンセイホワイトが好位追走から最後の直線で抜け出すと、逃げたキングオブザナイルをクビ差とらえて勝利。2年前の東京ダービー覇者アランバローズを兄に持つ良血馬が兄弟ダービー制覇に向けて、1着馬だけに与えられる優先出走権を手中に収めた。

 ナンセイホワイトが期待に応えた一方で、勝ち馬から3秒9差、約23馬身離れた11着でゴールしたのはシテイタイケツ(牡3歳、大井・上杉昌宏厩舎)だった。

 シテイタイケツの個性的な馬名を聞いて思い出したファンもいるだろう。こちらの記事に詳しいが、同馬は昨年6月の大井でデビューすると、直線だけで先行馬をごぼう抜き。その衝撃的なレースぶりは、国内はもちろん海外でも報じられるなど、その将来が嘱望された存在だ。

 その後は中央の芝に2度挑戦するも、いずれも惨敗。昨年10月に改めて大井に戻ると2番手から抜け出す横綱相撲で危なげなく2勝目を挙げていた。しかし、レース後に骨折が判明。今回は7か月半ぶりの実戦とあって、厳しいレースになることも予想されたが、ファンは同馬を3番人気に支持した。

 骨折明けにもかかわらず、多くのファンから支持されたのは、ダートで2戦2勝と底を見せていなかったことに加え、鞍上の存在もあったかもしれない。2勝目を挙げた昨秋のレースに続き2度目のコンビを組んだのが“大井の帝王”こと66歳の大ベテラン、的場文男騎手だった。

 今年で騎手生活51年目を迎えた的場騎手。これまで東京大賞典(G1)や帝王賞(G1)など数々のビッグレースを制し、今年3月には前人未到の地方通算7400勝も達成した。

 ところが、そんな的場騎手も東京ダービーには縁がなく、過去39回の挑戦で2着が10回を数えるも未勝利。これは「大井競馬の七不思議のひとつ」としてすっかり定着している。

 悲願を達成するために勝つしかなかったトライアルで後方のまま見せ場なく敗れた的場騎手。自身40回目となる東京ダービー騎乗はほぼ絶望的となった。

「まだ来年があるじゃないか」というファンもいるだろう。しかし、来年はダート路線変革の年である。東京ダービーは、ダート競走の体系整備の影響でJRA所属馬にも門戸が開かれるため、地方馬はより厳しい状況に置かれることになる。

 的場騎手の“ダービー制覇”の夢は夢のままで終わってしまうのだろうか―――。

GJ 編集部

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