
「3日で病院送り」のC.ホーが緊急帰国…予期せぬ落馬負傷で「V逸」続々、昨年優勝レパードS前に痛恨アクシデント

昨年に続き今年も夏の新潟開催に合わせて来日していたC.ホー騎手。香港最強マイラー・ゴールデンシックスティの主戦としても知られる同騎手は、2022~23年シーズンの香港リーディング2位の名手だ。
今年は7月22日から8月27日までの交付期間で騎乗を予定していたが、7番人気スコアに騎乗した29日の土曜新潟6Rメイクデビュー新潟(芝1200m)で4頭が被害に遭うアクシデントに巻き込まれて落馬。この影響により残りの騎乗予定馬はすべて他の騎手へと乗り替わり、日曜新潟の騎乗も見送ることとなった。
アクシデントに遭遇したホー騎手は、身元引受調教師である安田隆行師によると「落馬の際に胸部を圧迫したことで、骨折(胸椎骨折の疑い)したようです」とのこと。この後は東京の病院で精密検査を受けたあと、香港に帰るようだ。
まだ短期免許の交付期間は1ヶ月近く残っていただけに、来日してわずか3日というタイミングで早々に帰国となってしまったことは、ホー騎手の騎乗を楽しみにしていた関係者やファンにとっても残念な知らせである。
その一方で日曜新潟の騎乗が叶わなかったホー騎手だが、騎乗を予定していた素質馬2頭が他の騎手で連勝するという“嬉しくない誤算”もあった。
予期せぬ落馬負傷で「V逸」続々…
10R佐渡S(3勝クラス)で3番人気トゥデイイズザデイに騎乗した津村明秀騎手が好騎乗で勝利に導き、11Rアイビスサマーダッシュ(G3)でも9番人気オールアットワンスに騎乗した石川裕紀人騎手が、千直で不利とされる内枠から外に持ち出して鮮やかな差し切り勝ちを決めて優勝。どちらもホー騎手が騎乗を予定していた馬であり、もし無事にコンビが実現していたなら、2勝を上乗せしていたかもしれない。
「落馬負傷で乗れなくなったホー騎手には気の毒ですが、トゥデイイズザデイの津村騎手もオールアットワンスの石川騎手も、さすがと唸らせられる見事な手綱捌きでした。結果だけで判断すれば、“V逸”という見方もできなくはないですが、ここは最高の結果を残した津村騎手と石川騎手を褒めたいところですね。
ただこういった期待馬の騎乗を任されたホー騎手に対する関係者の評価の高さも伝わります。自身の不注意で発生したアクシデントではなく、避けようのない格好での戦線離脱ですから本人も悔しいでしょう。まずは無事に療養を終えて、また元気な姿を見せてくれること期待したいです」(競馬記者)
8月6日に行われるレパードS(G3)は、ホー騎手が昨年7番人気のカフジオクタゴンでJRA初重賞勝ちを決めた好相性のレースだった。想定外のアクシデントによって、2年連続優勝のチャンスを失ってしまったことは非常に残念だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を