チャンピオンズC(G1)主戦の川田将雅は他の馬に…リーディング44位、重賞未勝利ジョッキー「異例の抜擢」にファン大歓喜のワケ

今年になって交流重賞3連勝など充実期を迎えているウィルソンテソーロ(牡4歳、美浦・小手川準厩舎)が、原優介騎手との新コンビで12月のチャンピオンズC(G1)に向かうことが分かった。本馬を管理する小手川調教師が明かしている。
デビューからちょうど1年後の昨年8月末に、ようやく初勝利を飾ったウィルソンテソーロ。キャリアとしては大きく出遅れたが、そこからダートで9戦7勝という抜群の勝負強さで一気にスターダムへのし上がってきた。
前走のJBCクラシック(G1)では、初めて超一線級と矛を交えての5着。トップクラスの壁に跳ね返される形となったが、2度目のチャレンジとなる今回への上積みは大きい。出走メンバーはさらに強くなる見込みだが、間違いなくチャンスのある1頭と言える存在だ。
そんな中で、若手となる原騎手との新コンビは異例の抜擢と言えるだろう。重賞未勝利どころか馬券対象にさえなったことがない4年目のジョッキーが大きく注目されている。
「ウィルソンテソーロを管理する小手川調教師は、かつて小桧山悟厩舎のスタッフでした。そして、その小桧山厩舎の所属だったのが原騎手。つまり、小手川調教師にとって原騎手は弟弟子になるわけです。
その一方で、原騎手はウィルソンテソーロのオーナーである了徳寺健二ホールディングスのお気に入り。最近は特に起用される機会が増えている印象です。主戦の川田将雅騎手がクラウンプライドに騎乗することが決まっていたのも原騎手にとってはラッキーでしたね。
初勝利が同期の中で最も遅く、デビューイヤーはわずか3勝。一昨年のヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンドでは大きな落馬事故の原因になるなど、若くして苦労を乗り越えてきたジョッキー。大きなチャンスですし、頑張ってほしいです」(競馬記者)
「異例の抜擢」にファン大歓喜
原騎手にとっては、昨年の阪神ジュベナイルF以来のG1挑戦。G1どころか重賞さえ勝ったことがないだけに異例の抜擢になるが、競馬ファンからはSNSや掲示板などで「頑張って!」「応援してます」といった声だけでなく、「切るつもりだったのに、原ジョッキーか!」「原なら買う」「俄然、楽しみになった」といった声まであるから驚きだ。
「ここまで(17日現在)23勝でリーディング44位と目立った成績ではないものの、原騎手は穴党から熱烈な支持を集めている若手ジョッキー。特に二桁人気になるような大穴で抜群の実績を残しており、もしかしたら『今、大穴で最も期待できる騎手』と言っても過言ではないかもしれません。
今年7月9日に13番人気のボールドトップで勝利し、枠連のJRA歴代最高配当を53年ぶりに更新したことで一躍脚光を浴びましたが、あれからすでに6度も二桁人気で馬券圏内を賑わすなど、恐ろしいペースで穴馬券を量産中です。
仮にC.ルメール騎手や川田騎手らトップジョッキーが常に100点に近い騎乗をしてくれるなら、原騎手はまだ不安定さは否めないものの常に120点を狙ってくれる騎手。穴党にとって、こういうジョッキーは堪りませんね」(別の記者)
JRAの枠連最高配当を更新の立役者となった際『サンスポ』の取材に「(関係者を)納得させる競馬と、勝たせる競馬は別物」と語っていた原騎手。大きな挑戦となるチャンピオンズCのウィルソンテソーロだが、“守り”に入るつもりは毛頭ないはずだ。
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