
【ジャパンC(G1)展望】イクイノックスVSリバティアイランドの頂上決戦開幕! ドウデュースの武豊は間に合うのか

26日、東京競馬場では国際招待競走のジャパンC(G1)が行われる。当初は少頭数で覇権が争われると思われていたが、結局、フルゲート18頭(特別登録21頭)による戦いが見られそうだ。
中心はもちろん世界No.1ホースのイクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)だろう。
通算成績は9戦7勝、2着2回。敗れた昨春の皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)はまだ体質的に弱く、満足な調教ができなかった。昨秋以降は体質も強化され、昨年の天皇賞・秋(G1)からG1を5連勝中だ。
ただ5戦すべてを圧勝しているわけではない。昨年の天皇賞・秋は大逃げを打ったパンサラッサをゴール寸前で捉えての辛勝。今春の宝塚記念(G1)もスルーセブンシーズとの差は僅かクビだった。
ただ4歳秋を迎えて更なる進化を果たした可能性は高い。それを証明したのが連覇を果たした前走の天皇賞・秋だ。
ジャックドールが序盤から飛ばして、1000m通過が57秒7のペースを3番手で追走したイクイノックス。直線で先行馬が次々と脱落するなか、イクイノックスだけは最後までその脚色が衰えなかった。
走破時計は従来のレコードを0秒9も上回る驚異的な1分55秒2。現役最強、世界最強に加えて、史上最強という称号にも近づいている。
そんなイクイノックスの不安要素を一つ挙げるとすれば、前走から中3週というレース間隔だろう。これまでで最も短かったのは、皐月賞からダービーの中5週である。
管理する木村調教師も『スポーツニッポン』の取材に対して、「ここまでトラブルはないですが、前走の反動に関しては大丈夫ではないです。毎日精査しながら進めています」と不安を隠していない。
それでも1週前追い切りでは、美浦ウッドコースで6ハロン81秒8-ラスト11秒4を馬なりでマーク。陣営の危惧も杞憂に終わる可能性が高いだろう。

そんなイクイノックスの連勝を止めるとすれば、リバティアイランド(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)をおいて他にいないだろう。
こちらもデビューから6戦5勝、2着1回と、イクイノックスと同じく連対を外したことがない。唯一の敗戦は、最後の直線で馬群をさばくのに手間取り、差し届かなかった昨年のアルテミスS(G3)だけだ。
その後は同世代の牝馬を相手にG1を4連勝中。牝馬三冠レースでの着差は、桜花賞(G1)から順に、3/4馬身、6馬身、1馬身。最も大きな着差をつけたのは、今回と同舞台のオークス(G1)だった。
ぶっつけ本番で臨んだ前走・秋華賞(G1)は馬体重10kg増で、先を見据えた仕上げにも見えた。圧勝したオークスと同じ叩き2戦目となる今回は、秋華賞以上のパフォーマンスも期待できるだろう。
デビュー戦でJRA史上最速タイの上がり3ハロン31秒4をマークするなど、その末脚はイクイノックスと遜色ない。4kgの斤量差を味方につければ、王者を撃破するチャンスは十分ある。
1週前追い切りは、栗東CWで6ハロン86秒8-ラスト12秒0をマーク。しまい重点の内容だったが、陣営は「ダイナミックでブレもなく走ってくれたし、使った上積みはありますよ」と答えており、自信を隠していない。打倒イクイノックスに秘策はあるか。
PICK UP
Ranking
11:30更新レモンポップ、ウィルソンテソーロで「12戦11勝」の好成績、すれ違いで「コンビ解消」も…大貢献の戸崎圭太を称賛する声
某厩舎の忘年会で阪神JF勝負情報が漏洩?「アスコリピチェーノやコラソンビートには負けない」勝利に自信を見せる意外な穴馬
有馬記念を待たずにイクイノックスでほぼ決まり?年度代表馬は内定ムードも…ダート路線で難解極まるJRA賞の行方
- 【香港ヴァーズ】「遅れてきた大器」レーベンスティールが参戦!3度優勝の名手はトウカイテイオーの血脈を残せるか
- 川田将雅、福永祐一も認める「大器晩成」、4連勝中ディープインパクト産駒がついに復帰!「G1挑戦」の妹に繋げたいバトン
- 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
- 川田将雅「香港遠征」で一足先にプレゼント? リバティアイランド級不在でも…「重賞13連敗」の正念場で掴んだ絶好のチャンス
- ドウデュース×武豊で有馬記念(G1)!? 【香港マイル】獲得賞金「イクイノックス超え」の最強マイラーが出走!世界最強イクイノックスよりも「高評価」を得た馬がまさかの低迷!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- 【阪神ジュベナイルF】史上初となる母仔&姉妹制覇! ビワハイジ、ブエナビスタに次ぐ快挙を成し遂げたジョワドヴィーヴル【東大式必勝馬券予想】
- 何故、セラフィックコールの「豪脚」は不発に終わったのか…元JRA安藤勝己氏が指摘する「弱点」が意外に深刻なワケ