昨年は2勝…H.ドイル「大物級VIP待遇」で本領発揮!? 初週いきなり3勝のロケットスタート!

藤田菜七子騎手に永島まなみ騎手、古川奈穂騎手らが連日勝利を挙げるなど、女性ジョッキーの活躍が目立っている今秋の福島開催だが「この人」もさっそく存在感を発揮した。
「昨年の経験が糧になるだろうし、いいスタートを切れるイメージは持っています」
そう語ったのは、昨年に続く短期免許での参戦となったH.ドイル騎手だ。T. マーカンド騎手との夫婦参戦で話題を呼んだ英国の女性騎手だが、昨年は107鞍で2勝止まりと苦戦。重賞勝利こそなかったが、16勝を挙げるなど注目を集めたマーカンド騎手とは明暗が分かれる結果となっていた。
しかし、今年は参戦初日となった11日に、いきなり2勝を挙げる好スタート。さらに12日も1番人気のダイバリオンに騎乗した8R(3歳以上1勝クラス)で3勝目を挙げ、あっさりと昨年の勝ち星を上回った。昨年、わずか約1.9%だった勝率が、一気に20%まで跳ね上がっている。
「大変身」の裏に大物級VIP待遇!?
「昨年、女性ジョッキーとして史上初めて仏オークス(G1)を勝利するなど、男性のトップクラス顔負けの実力者ですからこの結果も頷けますが、大きく変わったのは“バックアップ”の内容ですね。
昨年は個人馬主(長谷川祐司氏)が契約馬主でしたが、今年はタスティエーラやドゥレッツァが所属するキャロットファーム。エージェント(騎乗仲介者)も昨年、夫のマーカンド騎手がお世話になっていた中村剛士氏が夫婦まとめて担当しています」(競馬記者)
記者がそう話す通り、昨年は107鞍騎乗して5回しかなかった1番人気が、今年はすでに2回騎乗して2勝。2番人気に至っては5回と、すでに昨年の3回を上回っている。もともと実力のある騎手に騎乗馬の質が上がれば、まさに鬼に金棒といったところか。
「あと、日本競馬への慣れが大きいですね。ドイル騎手が主戦場にしている英国はスローペースが主流ですが、日本は序盤から比較的(ペースが)流れるレースも多く、ドイル騎手も最初は戸惑っている印象でしたが、2年目の今年は最初の騎乗でハナを切るなど明らかに違います。
昨年はマーカンド騎手と一緒に東京や中山で騎乗していましたが、日本の競馬を理解した今年は競馬場を選ばない見込み。福島記念(G3)で落馬した際はヒヤッとしましたが、最終レースに騎乗して2着なら大丈夫でしょう。この好スタートは偶然ではないですし、まだまだ勝ち星を挙げると思いますよ」(同)
ドイル騎手は昨年の『netkeiba.com』のインタビューに登場した際、東京よりも中山の方が「自分に合っているのかな」と話していた。理由は直線の長い競馬場だと「戦略的にどうにかできる部分が限られている」とのことだ。
その点、小回りで直線が短い福島は、彼女にとって戦いやすい舞台なのかもしれない。
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