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ジャパンC(G1)リバティアイランド急上昇!? イクイノックス有利の風潮も「エリザベス女王杯」で変わってきた風向き

ジャパンC(G1)リバティアイランド急上昇!? イクイノックス有利の風潮も「エリザベス女王杯」で変わってきた風向きの画像1
リバティアイランド 撮影:Ruriko.I

 12日、JRA(日本中央競馬会)の公式ホームページで、26日に開催されるジャパンC(G1)における1週前登録馬が発表された。

 一時は少頭数になることも懸念されていたが、蓋を開けてみれば中央馬17頭、地方馬2頭、外国馬2頭の合計21頭が登録。3年連続のフルゲート開催も見えてきた。

 とはいえ、今年のジャパンCは古馬の大将格イクイノックスと、三冠牝馬リバティアイランドの「どちらが強いのか」が最大の見所という構図は変わらない。

 早くも、多くのメディアや専門サイトが様々な見解を出しているが、その答えは概ね「イクイノックス有利」というものだ。少なくともイクイノックスの1番人気は揺るがないという。

 それもそのはず。イクイノックスが見せたドバイシーマクラシック(G1)のパフォーマンスは、日本だけでなく世界を震撼させた。ほぼ馬なりのまま、コースレコードを約1秒も短縮した走りはロンジンワールドベストレースホースランキングで129という世界最高のレーティングを記録。

 その後、ドバイシーマクラシックの2着馬ウエストオーバーが凱旋門賞(G1)でも2着、3着馬ザグレイがバーデン大賞(G1)を優勝、4着馬モスターダフがプリンスオブウェールズS(G1)とインターナショナルS(G1)を連勝するなど、イクイノックスが下した相手がことごとく活躍。一方の本馬もG1・5連勝中となれば、現在のイクイノックスを負かせる相手は日本だけでなく、世界を見渡してもいないと言えるほどの存在になっている。

 リバティアイランドもイクイノックスと同じく今年負けなしと、ここまで素晴らしいパフォーマンスを示している。だが、あくまで相手は同世代の3歳牝馬。ジャパンCにおける4キロの斤量アドバンテージは大きいものの、イクイノックスとは戦ってきた相手が違うというわけだ。

「エリザベス女王杯」で変わってきた風向き

 だが、先週のエリザベス女王杯(G1)を経て、そんな風潮が変わってきた。

 12日のエリザベス女王杯で、古馬を一蹴して新女王に輝いたのが3歳牝馬のブレイディヴェーグだ。また3着にもオークス(G1)2着の3歳牝馬ハーパーが健闘し、リバティアイランド世代のレベルの高さを証明する結果に。

 またブレイディヴェーグは戦前、9月のローズS(G2)2着からの参戦という臨戦過程が注目されていたが、このレースで後の新女王を2着に1馬身半差という決定的な差をつけてレコード勝ちしたのがマスクトディーヴァ。

 だが本馬は、秋華賞(G1)でリバティアイランドに1馬身差をつけられて敗れている。

 無論、競馬は馬のコンディションやレースの条件で大きく結果が変わるものだけに、単純な比較通りにはならない。だが、リバティアイランドの秋華賞が着差以上に余裕だったこともまた確かだろう。

 このエリザベス女王杯の結果を受け、リバティアイランドの“株”は間違いなく上昇している。そして、同時にこれはイクイノックスVSリバティアイランドが、ますます興味深い対決になったことも示唆しているだろう。

 ちなみにジャパンCで三冠牝馬と古馬の大将格が初対決を迎えるのは、デアリングタクトがアーモンドアイに挑んだ2020年以来。当時、この年の牡馬三冠馬コントレイルも加えて「世紀の対決」と称された一戦は、1番人気のアーモンドアイが完勝。3番人気だったデアリングタクトは3着に敗れている。

 決戦の舞台へ、すでに帰厩しているリバティアイランドは10日に初時計。「世界No.1ホースや古馬の一線級の馬たちと戦うためにも、もう1つ2つ馬のレベルを上げていけるように調整していきたい」と陣営の意気込みも十分だ。

 今年最大の大一番が待ち切れないファンも多いだろうが、まずは2頭とも無事にレース当日を迎えてもらいたい。

GJ 編集部

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