タイトルホルダーなら「実現可能」な大逆転の夢! リバティアイランドやドウデュース以上にチャンス…ジャパンC王者打倒の「カギ」はアレのアレ?

今週末にはエリザベス女王杯(G1)、来週はマイルCS(G1)の開催が控えている中央競馬。いずれも注目の集まるレースではあるが、気の早いファンは26日のジャパンC(G1)を待ち遠しく感じているかもしれない。
絶対的な主役を務めるのは天皇賞・秋(G1)を1分55秒2のスーパーレコードで駆け抜けた世界最強馬イクイノックスだ。前走では単勝1.3倍の断然人気に支持されたが、牝馬三冠を達成したリバティアイランドは、どこまで王者に食い下がれるか。これまで同世代の牝馬相手に受けて立つ立場だったが、新進気鋭の女傑としても力試しには申し分のない相手となるだろう。
また、世代最強馬として王者を迎え撃ったドウデュースについても、まだまだ見限るのは早計だ。主戦である武豊騎手が想定外の負傷で戸崎圭太騎手へと乗り替わった点も大きいが、順調さを欠いた長期休養明けの一戦とあって力みも見られた様子。言い訳の許されないジャパンCの東京芝2400mは、同じ舞台の日本ダービー(G1)を制した馬としても負けられない。
これらに対し、十分な実力と実績を有しながら、人気の盲点となりそうな馬が1頭いるものの、意外なほど評価が上がっていないような気もする。

それはもちろん、タイトルホルダーのことである。
1番人気に推された前走のオールカマー(G2)をローシャムパークの2着に敗れたこともあり、現在も上述の3頭に続く4番手くらいの扱いだが、競走中止に終わった天皇賞・春(G1)からの休み明け。むしろ本番前の叩きとしては悪くない内容だったと考えてよさそうだ。
ただ、天皇賞・秋でハイペースの逃げを打ったジャックドールを馬なりで追走していたイクイノックスのスピードも相当なもの。脚質的に同じ逃げ先行策を得意とするタイトルホルダーにとっては非常に厄介な相手であることは間違いない。
しかも直線の長い東京コースが得意なライバルに対し、タイトルホルダーは東京スポーツ杯2歳S(G3・当時)も日本ダービーで敗れたようにコース適性に疑問が残る。正面からまともにやり合うには条件が厳しいと考えるファンも少なくないはずだ。
ジャパンC王者打倒の「カギ」はアレのアレ?
そこで、仮に大逆転のシナリオがあるならと思案してみたところ、ひとつイクイノックスの攻略法として面白そうな展開が思いついた。ヒントとなったのは、ノルマンディー総帥の岡田牧雄代表が、『日刊スポーツ』の取材に「4コーナーで10馬身くらい離して、直線もその差が詰まらないでゴールしたとか、そんな夢ばかり見てるよ」という話をしていたことである。
ちなみに過去のジャパンCで勝ち馬が2着馬につけた最大着差は、タップダンスシチーによるザッツザプレンティに対する9馬身差。このレースは、単勝1.9倍の大本命に推されたシンボリクリスエスが3着に敗れている。当時を知るオールドファンならピンと来るだろうが、大逃げの一人旅に持ち込んだタップダンスシチーが、「あれよあれよ」の逃げ切り勝ちを決めたレースだ。
かといって、その気になれば逃げることすらできたであろう天皇賞・秋のイクイノックス相手に同じ手が通用するかは未知数。これを実現可能にするには、ある重要な条件が必要となる。
それはつまり、重馬場だった当時と同じく極悪馬場での開催。現役どころか世界トップクラスの瞬発力を持つ相手の切れ味を削ぐためには欠かせない要素である。
実際イクイノックスは、ここまでのキャリア9戦がすべて良馬場だったように、重馬場への適性は未知数なのに対し、タイトルホルダーは無類の道悪巧者なのだ。実力を発揮できなかった凱旋門賞(仏G1)や競走中止の天皇賞・春を除けば、渋った馬場は連を外したことがない。
特筆すべきは今年の日経賞(G2)だ。不良馬場で行われた中山芝2500mのレースをトップハンデの59キロを背負って一人旅。終わってみれば2着ボッケリーニに8馬身差の大楽勝を決めていたほど道悪の鬼といえる。それと同時にこの大逆転の夢を実現するためには、自力ではどうにもならない天候という要素がカギを握る。
はたして今年のジャパンCは、どのような馬場コンディションで行われるだろうか。もし恵みの雨が降るようなら、アレのアレも夢ではないはず。リバティアイランドやドウデュースよりもチャンスがありそうな、タイトルホルダーの単勝を密かに握りしめるのも面白いかもしれない。
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