「一番底を見せてない」安藤勝己氏も潜在能力を評価! 逆境を跳ね除けてリバティアイランドと接戦スターズオンアースに称賛の声

26日に行われたジャパンC(G1)は、断然の1番人気イクイノックスが優勝。3番手から手応え十分に抜け出すと、後続をまったく寄せ付けずG1・6連勝を達成した。
デビュー戦から手綱を取り続けているC.ルメール騎手も「加速が凄かった。信じられません」とイクイノックスに驚愕したとのコメント。同馬の走りを年内にもう一度見られるかどうかにも注目が集まるところである。
最大のライバルだった三冠牝馬リバティアイランドは2着まで。主戦の川田将雅騎手は「勝った馬はさすが世界一、凄く強かったです」と、ただただ相手を褒め称えるしかなかった。
そんな今年のジャパンCで、改めて実力を示したのがスターズオンアース(牝4歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)だ。
今秋は天皇賞・秋(G1)から始動する予定だったものの、蹄の不安で直前に出走回避した昨年の二冠牝馬。1週間ほど楽をさせた程度で乗り込めるようになったものの、歯車に狂いが生じてしまったことは否めなかった。
管理する高柳瑞師も1週前追い切りの後、『東京スポーツ』の取材に「動き自体は良かったのですが、本来ならもう少し負荷をかけるところ。徐々に良くなってはいますが、正直まだ緩さはありますね」と、100%ではないことを強調。実際に、ジャパンC当日スターズオンアースはプラス12キロで過去最高の496キロだった。
しかし、レースでは新コンビのW.ビュイック騎手とスムーズに最後の直線に入ると、馬場の真ん中からしぶとく脚を伸ばす。ゴール前で脚色が一緒になってしまったものの、リバティアイランドとはわずか0秒1差の3着。同世代のダービー馬ドウデュースには先着してみせた。
ちなみに掲示板(5着以内)に載ったスターズオンアースを除く4頭は、すべて1~3枠の内に入った馬。そんな中で本馬は8枠17番、しかも決して順調に来たわけではない中で11戦連続となる3着以内を確保している。
「一番底を見せてない」安藤勝己氏も潜在能力を評価!
そんな女王の力走に、レース後のSNSやネット掲示板にも「斤量や枠順考えたらリバティアイランドより上では」「厳しい条件だったのに感動した」「このままブエナビスタのようになってほしい」など応援の声が相次いだ。また元JRA騎手の安藤勝己氏も自身のSNSに「一番底を見せてないと思ったのはスターズオンアース」と、本馬の秘めた能力を称賛するコメントを投稿している。
「(スターズオンアースを管理する)高柳瑞調教師も、イクイノックスとリバティアイランドは尋常じゃない強さだったとしながらも『2着馬とはあの差ですから、かけ違いなどで逆転もあったかもしれません』とレース後に話していました。またビュイック騎手の手綱さばきも絶賛していましたよ」(競馬誌ライター)
テン乗りにもかかわらず、人馬一体の走りで導いた殊勲のビュイック騎手の手腕が大きかったことも間違いない。英国の名手もスターズオンアースについては「素晴らしい馬。トレセンで乗った時に強いと思っていました」「スタートが良く、スムーズにいい位置で競馬ができて最後も反応してくれた」とレース後に褒めちぎっていた。
このひと叩きで状態を上げることは間違いなさそうなだけに、年末の有馬記念(G1)に参戦してくれば面白い存在になりそうだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛- 横山武史「ジョッキーカメラ」はなぜ非公開だったのか? 鬼気迫る川田将雅の大声にビックリも…ナミュール降板で「屈辱」味わった男が迎える正念場
- 2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 競馬界の象徴「武豊誕生」の根底にあった時代の変化……加速する騎手の圧倒的「格差問題」解消に向けJRAが再び推し進める「大改革」
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
















