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「サウジC登録」ジャックドールに屈腱炎判明…今後は「オーナーと相談して決めたい」、もう一度競馬場で逃げる姿を見られるか

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ジャックドール 撮影:Ruriko.I

 昨年の大阪杯(G1)を勝ったジャックドール(牡6歳、栗東・藤岡健一厩舎)に右前浅屈腱炎が判明。全治には9か月以上の休養を要する見込みとのことだ。

 ジャックドールは昨年のアイドルホースオーディションで現役馬部門2位になるほどの人気馬。栗毛・四白流星という目を引く馬体。レースを盛り上げる果敢な逃げ。ノーザンファーム一強の時代に、クラウン日高牧場出身というバックグラウンドの同馬だけに、ファンのショックも大きい。

 ジャックドールは2月に行われるサウジC(G1)に登録済みだった。ウシュバテソーロやレモンポップといった強豪が揃うダート世界最高峰の一戦で、昨年のパンサラッサのような芝の逃げ馬による大激走も期待されていた。ゆくゆくは大阪杯を勝利した武豊騎手との再コンビを見たかったファンも多かっただろう。

 まもなく繁殖シーズンということもあり、このタイミングで引退・種牡馬入りするのもありではないかという声も一部のファンから聞こえてくる。ジャックドールの父モーリスは本馬以外にもピクシーナイトやジェラルディーナといったG1馬を輩出し、2022年にアーモンドアイと交配するほどの一流種牡馬。種付け料4位タイの800万円と高額でもあるため、ジャックドールが後継種牡馬となった場合の需要は見込める。

 また母父アンブライドルズソングは父・母父として世界中でG1馬を輩出している大種牡馬。同母父のスワーヴリチャードとコントレイルがともに1500万円と破格の種付け料であることも、ジャックドールの種牡馬としての可能性を感じさせるところである。

今後は「オーナーと相談して決めたい」

 なおジャックドールを管理する藤岡師は「症状は軽い方だけどG1ホースでもあるし、これからオーナーと相談して決めたいと思います」と、現時点でこの先は未定である旨のコメントをしている。

 復帰するとすれば全治9か月以上の見込みであることから6歳の終盤、遅ければ7歳以降と競走馬としてはベテランの域になってくる。

 大阪杯の後は距離変更、特殊な馬場、強敵揃いと様々な要因はあったものの着外が続いているジャックドール。前走の天皇賞・秋(G1)で騎乗した藤岡佑介騎手からは「メンタル的に以前よりも踏ん張り切れなくなっている」との発言も出ており、再び心身ともにベストな状態に持っていくにはかなりの時間がかかるかもしれない。

 最近ではタイトルホルダー、パンサラッサとG1逃げ馬の引退が続いている。この流れにジャックドールが続いてしまうようだと競馬ファンにとっても寂しい限りだが、果たしてもう一度ターフに戻ってきて逃げる姿を見せてくれるのか。続報に注目したい。

GJ 編集部

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