GJ > コラムニュース > また異常事態? ファン無視JRA  > 2ページ目
NEW

またもG1当日に「異常事態」発生!? ファンを置き去りにしてJRAは一体どこに向かっているのか

【この記事のキーワード】, ,

 今度は7Rの500万下で、またも1200mのレコードが更新される。この時点で中京競馬場の芝コースのレコードが、完全に価値を失ったと述べても過言ではないだろう。

 ちなみに最終週の中京競馬で1200mのレースは、先述した岡崎特別とこのレース、そして高松宮記念の3鞍しかない。言い換えれば、最終週の中京競馬は「芝のスプリント戦が行われるたびに、レコードが塗り替えられ続けた」ということだ。

 高松宮記念を勝ったビッグアーサーを批判する気は毛頭ないが、果たしてこんなレコードに本来の価値があるのだろうか。

 今回の高松宮記念が行われた芝の状態が如何に”異常”だったのかは、レースに参加した騎手の話を聞いていれば想像がつく。エイシンブルズアイの石橋脩騎手が「特殊な馬場」と言葉を濁せば、ティーハーフの池添騎手が「馬場が固すぎる」と続き、ベテランの四位騎手に至っては「今日の馬場の固さは異常」と断言していた。

「実際にレースに乗っている騎手が『馬場が固い』と言う時は大抵、コースに整備用のローラーが掛けられた時です。JRAからも芝刈りや散水などの経過がホームページ上に掲載されますが、コンディショニングの詳細まではメディアにも明かされません」(競馬記者)

 確かに、今年の最終週の中京競馬場は例年とは異なりBコースを使用するとの発表があった。だが、内柵が何メートルか移動しただけで、あれだけ時計が速くなった理由にはならないだろう。

 仮に百歩譲って競馬が観戦だけを楽しむスポーツであれば、今回の件も大きな問題にはならなかったのかもしれない。しかし、競馬はスポーツであると同時に、参加者が金銭を賭けるギャンブルである以上、ホスト側には「正確な情報を伝える義務」があることに間違いはない。

 そして、この「賭けをする上での正確な情報を参加者に伝える」というホスト側の義務をJRAが怠った疑惑が持たれているのは、決して今回が初めてではないからこそ、問題はさらに深刻で根深いのだ。

 記憶に新しいのは、昨年5月の天皇賞・春(G1)のことだ。

 当時の天皇賞が行われる京都の芝コースは先述したような固い高速馬場で、条件戦からレコードに迫るような好時計が続出していた。そして、だからこそ多くの競馬ファンは、これまで高速馬場で何度も惨敗を繰り返していたゴールドシップの苦戦を予感していたのだ。

またもG1当日に「異常事態」発生!? ファンを置き去りにしてJRAは一体どこに向かっているのかのページです。GJは、コラム、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 総合
  1. 「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
  2. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 田辺裕信「2歳新馬」お断り!? 未だ騎乗ゼロに隠された真意
  5. C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
  6. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
  7. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  8. 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
  9. JRA堀宣行調教師「パワハラ裁判」で敗訴。現代社会に取り残された”村社会”で、あの超大物調教師にもパワハラ疑惑が……
  10. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬