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JRA藤田菜七子”絶好調”も「ホヤホヤ新人扱い」に胸中複雑!? 新ルール採用で騎乗依頼殺到も「特別戦騎乗5%」の現実……

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「ここのところ順調に勝ち星を積み重ねている藤田菜七子騎手ですが『好調の秘訣』は、やはり3月から開始された女性騎手による減量特典の新ルールによるところが大きいと言われています。

2連勝を飾った先ほどのレースの51kgは、2着したデビューしたての斎藤新騎手と同じ斤量。今年で4年目を迎えている藤田菜七子騎手ですが、今になってデビューホヤホヤの新人と同じ扱いというのは複雑な胸中でしょうね」(競馬記者)

 女性騎手の減量新ルールに対して「決められたルールの中で乗るしかできないので」と受け止めている藤田菜七子騎手。この発言の通り、このルールは自らが望んで生まれたものではない分、問題は複雑だ。「ルールのおかげで勝てる」と言われるのは心外に違いないだろう。

 しかし、そんな藤田菜七子騎手の心中をよそに、周囲がもたらす「現実」はシビアなようだ。

「新ルールが始まってから、明らかに騎乗依頼が増えた藤田菜七子騎手ですが、そのほとんどが減量特典のある下級条件のレース。

当然と言えばそれまでですが、今週も含めここ3週間で41鞍の騎乗依頼がありながら、減量特典が採用されない特別レースは先週の千葉S(OP)と、今週の高松宮記念の2鞍のみ。割合にして20回に1回、わずか5%程度です。

今週も中京では7つの特別戦が行われますが、菜七子騎手に依頼があったのは、”お祭り感覚”のある高松宮記念だけでした。新ルールでさらに需要が高まった菜七子騎手ですが、現実はシビアですよ」(別の記者)

 この日の連勝を含め、ここまで通算55勝を上げている藤田菜七子騎手だが、減量特典のない特別戦はわずか3勝のみ。本人にしてみれば有利性のない特別戦こそが腕の見せ所なのだが、チャンスに恵まれないこともあって苦戦が続いている状況だ。

 新ルールが採用されて、その傾向にはますます拍車が掛かっている。

 無論、「乗れるだけありがたい」という声があるのも当然だ。しかし、JRA唯一の女性騎手として、現状自分だけに関係がある新ルールを味方に開き直るのは、そう簡単なことではないだろう。

 競馬界のヒロインには周囲のライバルたちのとの戦いだけでなく、新ルールと向き合っていく”闘い”も続いている。

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