JRA天皇賞・春(G1)「余裕の切り」リッジマンは無視でいいのか? データ通用しない「今年」なら?
「今年の天皇賞・春のメンバーが発表されると、ネットではレベルの低さを嘆く声が上がりました。菊花賞で1~3着だった4歳馬フィエールマン、エタリオウ、ユーキャンスマイルが人気になりそうですが、天皇賞・春では毎年4歳馬は苦戦しているのが事実です。全馬が3000メートルを初体験する菊花賞と3000メートル級のレースを何度も経験した古馬が集まる天皇賞・春ではレースの質が異なるからです。
エタリオウこそ日本ダービー4着という実績はありますが、フィエールマンとユーキャンスマイルは3歳春のクラシックは走っていません。正直に言って天皇賞・春に出走する4歳馬のレベルは大して高くないと思います。そうなると5歳以上の馬にチャンスが出てきます。天気がぐずついているので道悪になれば有力なのがクリンチャー。天気が回復してくれれば面白いのはリッジマンではないでしょうか」
例年であればステイヤーズSとダイヤモンドSで好走した馬は不要な天皇賞・春だが、今年に限ってはリッジマンの激走があるかもしれない。
2歳で門別デビュー、JRA開催の北海道で好走して中央に移籍する馬は毎年いるが、多くは結果をだせないまま終わる。陣営の努力によって5歳にしてステイヤーズSを制したリッジマンには頭が下がる。フェノーメノで天皇賞・春を連覇している大ベテラン蛯名正義騎手にも期待したい。