リアルスティールはデムーロ騎手に乗り代わり……相棒を失った福永祐一騎手に残される「希望」はアノ強豪馬か
今年のドバイターフ(G1)を制したリアルスティール(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)が、秋の始動戦を毎日王冠(G2)とすることがわかった。鞍上は初コンビとなるM.デムーロ騎手である。
昨年の3歳時は、同期であるドゥラメンテやキタサンブラックの壁に屈しG1を手にすることはできなかったが、初の海外遠征でついに戴冠。意気揚々と国内復帰戦の安田記念に臨んだが、まったく見せ場なく11着に惨敗しているリアルスティール。新たなコンビは、飛ぶ鳥を落とす勢いの通年外国人騎手となった。
リアルスティールの主戦といえば、これまで福永祐一騎手であった。3歳時には共同通信杯を制したものの、クラシックではあと一歩のところまでいきながら勝利できず。今回、ついに国内戦初の乗り代わりとなってしまった。
「安田記念の11着惨敗は誰が乗っても同じだったように思いますが、それ以上になかなか勝てなかったG1をドバイで、R.ムーア騎手に乗り代わった瞬間に勝利した点が印象に残ってしまった部分はあるのかもしれません。能力はあるものの勝ちきれないことを、福永騎手の無難な騎乗に求める声も多い。重賞で勝負強さを見せるデムーロ騎手を矢作調教師が選択したことも、その点が大きかったのではないでしょうか」(競馬記者)
ここへきて付き合いの長いお手馬を失ってしまった福永騎手。しかし、乗り代わる相手がデムーロ騎手という点で、まだ「希望」があるという声も多い。