マイルCS(G1)「究極仕上げ」ダノンプレミアム懸念はJRA最強タッグ!? 「川田将雅×中内田充正」勝率驚異35%も「G1」では……

「(ダノン)プレミアムの競馬をするだけだと思っています」

 人事を尽くし、あとは「結果」を求めるのみ――。17日に行われるマイルCS(G1)に向けた共同会見で、ダノンプレミアム(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)の主戦・川田将雅騎手は、力強くそう言い切った。

「一番大きなタイトルにはなかなか届いていないので、そこだけですね」

 その言葉通り、ここまで9戦6勝2着1回。現役屈指の実力を誇るダノンプレミアムだが、ビッグタイトルは2歳時の朝日杯フューチュリティS(G1)のみ。現役最強馬アーモンドアイに真っ向勝負を挑んだ前走の天皇賞・秋(G1)の走りを見ても、G1・1勝馬で終わる器ではないはずだ。

 アーモンドアイには完敗したものの強豪を抑えての2着と、前走で改めて実力を示したダノンプレミアム。これまでレースを使っては放牧に出ていたが、今回は初めての“続戦”。それも中2週というタイトなローテーションだ。G1勝ちのあるマイル戦で、不安があるとすれば「そこ」だけだが……。

「初の中2週が注目されたダノンプレミアムですが、1週前追い切りの動きは、この馬らしい素晴らしいものでした。前走の天皇賞・秋でも好調ぶりが目を引きましたが、デキ落ちという感じはありませんね。

ただ、それ以上に強烈なインパクトがあったのが、今週の最終追い切り。栗東の坂路を単走で4ハロン53.4秒、ラスト12.3秒を楽にマーク。好内容も然ることながら、もともと脚元に不安があったダノンプレミアムが最終追い切りで坂路を使うのは初めてのこと。それだけ充実している証明ですし、何よりも陣営のここに懸ける意気込みを感じます」(競馬記者)

 この動きには中内田充正調教師も「フレッシュ感がありながら、いいリズムで走れている」と評価。間隔は詰まっているが「状態はいいので、この馬の力は出せる」と胸を張って送り出す。

 先日には、12月の香港C(G1)からの招待を辞退。おそらくダノンプレミアムにとっては、今年の“ラストラン”になることが濃厚だ。ここは乾坤一擲の仕上がりと見ていいだろう。

「馬は万全。あとは『人』ですよね。今年の川田将雅×中内田充正コンビは、全体成績こそ63戦して勝率約35%と驚異的な成績ですが、肝心のG1レースでは9戦して未勝利……1番人気3回、2番人気2回、3番人気1回、4番人気2回と、常に有力馬を送り出しているんですが、結果がついてきていません。

7戦して5勝2着1回のG2を始め、年間重賞8勝はJRAでも間違いなく相性抜群といえるコンビ。それだけに、今回は何としてもG1の舞台で結果が欲しいところでしょう」(別の記者)

 思い起こせば、このコンビが最後にG1を勝ったのは、ダノンプレミアムの朝日杯フューチュリティS(G1)になる。もう善戦はいらない。連敗阻止、そして2つ目のビッグタイトル獲得へ舞台は整った。

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