チャンピオンズC(G1)クリソベリルが無敗の新王者!JRA G1・17連敗「『申し訳ない』と思っていた」川田将雅ついに今年G1制覇!
その言葉が示す通り、今年は重賞勝ち、年間勝利でキャリアハイと充実一途の川田騎手だが、ことG1に関しては、とにかく苦戦が続いていた。この秋もスプリンターズS、秋華賞、菊花賞、マイルCSと4度の1番人気がありながらも勝ち切れず……。
今回のクリソベリルでの勝利は今年17度の敗北を乗り越え、5度目の2番人気での勝利だった。
だが、クールが身上のこの男に派手なガッツポーズは似合わない。勝利の味を噛みしめるようにウイニングランを終えると、スタンド前でヘルメットの鍔に手をやって一礼。如何にも川田騎手らしいワンシーンだった。
「無事に勝てて何よりです。この馬としては、とてもリズムよく走れました。(最後の叩き合いは)両サイド(インティ・ゴールドドリーム)が素晴らしい馬で、なかなか前に出るのは難しかったですが、この馬の強さを改めて感じました」
主戦騎手がそう手放しで称賛したクリソベリルは、これで7戦無敗。来年には海外遠征も視野に入っているはずだ。
「まだ負けてないですし、成長しながらここまで来ているので。一戦ごとに強くなっていく馬です」
見事、世代交代を成し遂げたクリソベリル。今年のチャンピオンズCは日程の関係上、3歳馬が例年よりも1kg軽い55kgで出走できたことも大きな勝因となったか。“時代”が人王者の門出を祝った。