真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.10.03 08:33

【緊急企画】「千載一遇のチャンス」マカヒキが14着大敗……凱旋門賞で「何」があったのか。今年の日本ダービー馬は「本当に弱いのか」徹底検証
監修=下田照雄(栗東担当)
記者:先に「小さな誤算」からお話しいただけますか。
下田:まず、馬群の中に入れてもらえなかったことですね。でもそれは、舞台が凱旋門賞ですし、アウェーのマカヒキとコンビを組む以上、ルメール騎手もある程度覚悟はしていたと思います。ただ……。
記者:「大きな誤算」があったと。
下田:そうですね。ルメール騎手はレース後の敗因として「普段リラックスして乗りやすい馬ですが、レースで引っ掛かった」と話しています。これは裏を返せば、ルメール騎手は日本を含めた今までの経験から、マカヒキを「レースで馬を前に置かなくても、折り合わせることができる」と考えていた可能性が高いということです。
記者:しかし、実際はそうでなかった。
下田:はい。ただ、これには一つ「明確な原因」があります。
記者:というと……。
下田:マカヒキの戦績を振り返ってもらえばわかりますが、ルメール騎手が騎乗したのは2戦目の若駒Sと弥生賞、そして前走のニエル賞です。言い換えると「全開のマカヒキ」に騎乗した経験がありません。
記者:確かに、マカヒキの仕上がり状態がMAXに近かった皐月賞と日本ダービーでは、川田騎手が騎乗していますからね。
下田:はい。競走馬がより高い段階で仕上がるということは、ただ身体的に研ぎ澄まされるだけでなく、同時に精神的にもレースに向けてテンションが上がっていくのが必然です。それはマカヒキも例外ではなく、実際に皐月賞もダービーも川田騎手はきっちりと馬の後ろに付けて折り合いをつけています。
PICK UP
Ranking
23:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
関連記事
スプリンターズS「大本命惨敗」福永祐一騎手の「不運」はまだ終わらない? 凱旋門賞特番ゲスト出演で「気まずさ」は大丈夫か
凱旋門賞の記憶~2012・2013オルフェーヴル~ 果敢なる2度の挑戦。勝利を確信した1年目、欧州の力に屈した2年目
凱旋門賞の枠順決定!試練の「14番」となったマカヒキの「光明」は昨年の勝ち馬!? 「凱旋門賞未勝利」のC.ルメールは世界No.1騎手L.デットーリを超えられるか
「世界的潮流」により変貌を遂げる凱旋門賞。近年の「傾向」が映し出す、マカヒキがもっとも警戒すべきライバルは……
日本史上最強馬・エルコンドルパサーを超えない限り日本競馬に前進はない。「世界史上最高の領域」に踏み入り、マカヒキは日本競馬の「新たなる時代」の扉を開けるか