JRA「いまさら感」バツグン!? 新マークカード「G1カード」全国導入!
8日、JRAは「G1カード」を22日(土)から全国導入すると発表した。昨年12月14日朝日杯FS(G1)の開催週より、6事業所(中山競馬場、阪神競馬場、4か所のWINS)で先行導入していたが、フェブラリーS(G1)週から正式に全国導入となる。
「G1カード」とは通常のマークカードから「場名」「レース番号」「前日発売」が省略されたもので、その週に開催されるG1競走のみが購入できるマークカードだ。
JRAは18年4月、マークカードレス投票機能「スマッピー投票」、同年9月にキャッシュレス投票サービス「JRA-UMACA」サービスの利用を開始した。これら新機能は競馬界にも技術革新がもたらされていることを印象付けている。
また昨今ではインターネット投票の普及が進み、どこでも馬券が買える時代となった。その影響で、ウインズの来場者数は減少傾向にある。マークカードに触れる機会が減ったファンも多いのではないか。
このようにマークカードに触れる機会が少ない時代背景で、新しいマークカードの登場には驚きだ。ファンの間では「なぜ今まで作らなかったのか」「インターネット投票で買うから関係ない」といった声が挙がっている。
だが、「G1カード」は初めて馬券を買う競馬初心者にとって、“よりわかりやすく”をコンセプトにしている。
G1開催日は、普段から馬券を買っておらず、G1だけ馬券を買うという客も多い。そういったユーザーにとって、このカードの登場はありがたいだろう。
またメインレースは通常11レース目に施行される。しかし、日本ダービー(G1)や有馬記念(G1)は9レースや10レースに開催されることがあるため、混乱しやすいのは事実だ。マークミス防止という点でも活躍の場はありそうだ。
「JRAとしては新規ファンの開拓に力を入れている。『UMAJO SPOT』ではワンドリンクサービスがあり、まさに至れり尽くせりだ。
G1レースは初めて競馬場を訪れる人が多い。このカードを導入することで、マークミス防止につながるだろう。これにより、親切な印象を与えて新規ファン獲得、また窓口業務の負担軽減を狙っているのではないだろうか」(競馬記者)
いずれ初めて買った馬券が「G1カード」という世代が、「流し・フォーメーション・ボックス」のマークカードに記入するよう成長するだろう。競馬界の発展に、大きく貢献する存在になることを期待したい。