毎日王冠「極端なレース」も、覚醒ルージュバックの強さは本物! アンビシャスとともに「秋の主役」に名乗り
開幕週というのはまだ荒れていないインコースの馬場が伸びる傾向にあり、前半1000m通過タイムも60.3と稍重の1800m戦としては通常。前を行く馬がどうしても有利に思えるところだが、今回は後方の馬が上位を占めた。「直線ヨーイドン」が向く馬がたまたま後方に揃った、インコースの馬場がいつもの状態と異なるなど、多くの原因が複合的に重なった結果なのかもしれない。もっとも、上位2頭は実力そのものが抜けていた可能性も大きいが。
人気を集めたステファノスは直線で前が詰まりながらも最後に伸びを見せて5着と能力の片鱗は見せた。ロゴタイプやディサイファも思うようなレースができなかったが、今回の位置取りが不利に働いた可能性もあるだろう。
今回が極端なレースだっただけに、これが天皇賞・秋やマイルCSなどに直結するかは謎な部分も多いが、少なくともルージュバックとアンビシャスに関しては、今後トップレベルで戦えるだけの能力を見せつけた。秋の主役に名乗りを上げた2頭。今後のレース選択や戦いに注目である。