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大阪杯G1昇格に伴いボーナス最大2億円の「春古馬三冠」が新設。現時点で三冠達成の可能性があるのは「あのスターホース」だけ?

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 8日、JRA(日本中央競馬会)は来年2017年からG1に昇格される大阪杯に加え、天皇賞・春、宝塚記念を加えたG1競走3連戦を「春古馬三冠」と位置づけ、3連勝した陣営に内国産馬2億円、外国産馬1億円のボーナスを設定したが、スポーツ報知の取材で明らかになっている。

 4月の大阪杯(G1、阪神・芝2000m)、5月の天皇賞・春(G1、京都・3200m)、6月の宝塚記念(G1、阪神・2200m)の3連戦を「春古馬三冠」として特別ボーナスを設定したのは、春の国内競馬を盛り上げるだけでなく、ドバイや香港といった海外遠征によるスターホースの国外流出を防ぐのが狙いだ。

 来年からG1に昇格する大阪杯を盛り上げるだけでなく、冬のグランプリ有馬記念(G1)と比較して、どうしても見劣る夏のグランプリ宝塚記念のメンバー劣化を防ぐという意味でも、非常に意義のある試みに受け取れる。

 だが、実際に春古馬三冠の設立が、JRAが狙いとするようなスターホースの海外遠征の抑止や、春競馬の盛り上がりにつながるのだろうか。

 あまり知られていないが「古馬三冠」という意味合いでは、すでに10月の天皇賞・秋(東京、2000m)、11月のジャパンC(東京、2400m)、12月の有馬記念(中山、2500m)のG1競走3連戦からなる「秋古馬三冠」が2000年に創設されており、これまで2000年のテイエムオペラオーと2004年のゼンノロブロイが達成している。

 逆に述べれば2004年以来11年間は達成されていないわけだが、「三冠」という競馬界において最高の栄誉が懸かっているだけあって、3連勝はやはり至難の業ということだ。だが、それ以上に各有力馬の陣営が秋古馬三冠に対しいて、それほど重きを置いていない現実がある。

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