本命不在で波乱必至の秋華賞(G1)は「潜伏モード」のデンコウアンジュの末脚が爆発する!新パートナー内田博幸騎手との前走に「覚醒の前兆」あり!?
しかし、ローズSのシンハライトを除いた上位組はすべて前目で競馬した馬たちだ。2着にクロコスミアがペースを作って最後まで粘り、3着カイザーバルも4番手の好位から。5着のアットザシーサイドが2番手、6着フロムマイハートも5番手を追走している。
それだけにローズSは、10番手から豪快に追い込んで差し切ったシンハライトの抜けた強さばかりがクローズアップされた一戦となった。だが、その陰に隠れる形で8番手からしぶとく4着に伸びてきた馬がいる。
それこそが、内田博幸とデンコウアンジュだ。
ここのところの近3走。進路を失ったり不利を受けたり、ペースが向かなかったりと散々な内容のデンコウアンジュだが、だからこそ人気の盲点として「潜伏モード」に入っており、この秋華賞での”爆発”が期待できるのではないだろうか。
今回は春にやられたメジャーエンブレムやシンハライトもいなければ、ジュエラーも順調とは言えない状況。1番人気が予想されるビッシュとの差は、不利を受けたオークスでさえ、わずか0.3秒差だ。
最終追い切りは、栗東のポリトラックで終い重点の内容。ラスト1ハロンは11.1秒と切れに切れた。ラスト一冠、このメンバーであればデンコウアンジュがあっと言わせても、まったく不思議ではない。
この春の安田記念(G1)で6番人気のフィエロを3着に持ってきた際、「駄目だ、3着じゃあ!」と悔しさを露わにした内田博幸。今回はあの時の鬱憤を晴らしてほしい。