JRAモーリス×シーザリオ、ドゥラメンテ×スイープトウショウ! 新種牡馬産駒から「レジェンドクラス」の登場なるか
G1開催週の谷間。この時期から徐々に来年のクラシックを見据える2歳馬たちの動向が取り沙汰され始める。今年は新種牡馬として最強マイラー・モーリス、2冠馬ドゥラメンテ、快速逃げ馬エイシンヒカリ、ダート界の帝王ホッコータルマエなどの産駒がデビューを控えている。
今回はその中でも注目を集めるであろうモーリス、ドゥラメンテの期待の産駒をピックアップしていこう。
モーリス産駒
■ブエナベントゥーラ(牡、美浦・堀宣行厩舎)
母は11年のジャパンC(G1)などG1で6勝をあげたブエナビスタの5番仔。すでに入厩しており、ゲート試験も合格している。
ブエナビスタはこれまで1番仔コロナシオン(父・キングカメハメハ)をはじめ、4頭のキングカメハメハ産駒を送り出した。だが、いずれも良血馬として大きな注目を集めたものの、目覚ましい結果を残せていない。そのため、父馬がモーリスに替わったブエナベントゥーラにかけられる期待は大きい。
■ルペルカーリア(牡、栗東・友道康夫厩舎)
母馬は日米オークス制覇を達成したシーザリオ。兄に菊花賞馬エピファネイア、2歳王者リオンディーズ、さらに皐月賞馬サートゥルナーリアがいる超良血。その華麗なファミリーに最強マイラーとして名を馳せたモーリスの仔が連なるとなれば、注目が集まらないはずがない。
ノーザンファーム空港の細田誠二厩舎長によれば、夏に北海道でゲート試験を予定しており、デビューは秋以降になるとのこと。兄同様の走りを見せることができるか。
■ジェラルディーナ(牝、栗東・石坂正厩舎)
母馬は牝馬3冠などG1競走で7勝をあげたジェンティルドンナ。半姉にはJRAで3勝したモアナアネラ。近親には19年ダービー馬ロジャーバローズもいる。所有するのはサンデーレーシングで、1口175万円で40口が募集された。
ジェンティルドンナもこれまで送り出した産駒の成績は今ひとつ。「名牝から名馬は産まれない」とはよく言われるところだ。ジェラルディーナにはそれを覆す走りを見せてもらいたい。
これら以外にも、16年のオークス馬シンハライトの初仔セブンサミット(牡、栗東・石坂正厩舎)、ヴィクトリアマイル(G1)を連覇したヴィルシーナの4番仔ディヴィーナ(牝、栗東・友道康夫厩舎)など、名牝との間に誕生した良血馬がずらりと顔を揃える。今年の2歳戦線はモーリス産駒が席巻する!?