騎手がライバルに「ブチギレ!?」 競馬界でも“頭突き事件”が勃発!
現地22日、オーストラリア競馬界であってはならない事件が発生した。L.タラント騎手が口論の末に、L.キャシディ騎手に対して、ヘルメットをかぶったまま、頭突きを食らわせて負傷させたという。
この1件でタラント騎手は主催者から、10月22日までの騎乗停止を言い渡された。今回の処分には、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、ソーシャルディスタンスを広く取るべき、という規定にも違反したことも含まれているそうだ。
先日もオーストラリアでは、新型コロナウイルス感染拡大防止対策が影響し、騎手が処分を受けている。アデイブでクイーンエリザベスS(G1)を勝ったT.マーカンド騎手が、レース後に、喜びのあまり厩務員と熱い抱擁。だが、それが規則に反すると判断され、マーカンド騎手に2000豪ドル(約13.5万円)、厩務員に500豪ドル(約3.4万円)の罰金が課せられている。
「頭突き事件といえば、2006年ドイツ・ワールドカップ決勝で起きた“ジネディーヌ・ジダンの頭突き事件”が有名ですが、まさか競馬界でも起こるとは思いませんでした。
また頭突きをしたタラント騎手は昨年、麻薬の所持疑惑などのトラブルも起こしています。そこから、無事にカムバックを果たしたと思っていたので、今回の一件は非常に残念ですね。
オーストラリアの競馬界では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、さまざまな規則ができています。これによって、いままでならば許されていた行動までも制限されているので、関係者たちは普段よりもフラストレーションが溜まっているのでしょう。ただ原因がなんであれ、暴力に訴えるのは許されることではありません」(競馬記者)
日本でも過去に、美浦トレーニングセンター内にある独身寮内で、故・後藤浩輝騎手が後輩である吉田豊騎手を木刀で殴打するという前代未聞の不祥事が発生。また昨年も、戸田博文調教師が松若風馬騎手に暴行を働くという事件が起こっていた。
騎手や関係者たちには、スポーツマンシップに則った行動を心がけてもらいたいものだ。