JRA「大差デビュー勝ち」レッチェバロックまたまたぶっちぎった! 3歳ダートNo.1カフェファラオと無敗対決へ?
25日、土曜東京7R(1勝クラス)を単勝オッズ1.5倍の圧倒的な支持に応えてレッチェバロック(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)が勝利した。
好スタートからスッと先頭に立つと、直線に入ってもC.ルメール騎手の手綱は動かない。背後からの他馬の足音は遠ざかる一方だった。2番手追走から激しく追い出したタイキラッシュとは対照的に馬なりのまま差を広げると、9馬身差をつけて悠々とゴールした。
直線で鞍上が後ろを振り返ったほどの大楽勝には、早くも「ダートの怪物」誕生を予感させる強さを見せたといえよう。
新馬戦では2着馬に大差勝ち、2走目となった今回は9馬身、いずれも追ったところなしでのワンサイド勝利となった。そして着差のみではなく、数字の裏付けもある。まだ2月の開催のみの今年の東京競馬のダート1400mではあるが、今回の勝ち時計1分23秒7は古馬のレースと比べても遜色ないだけの質の高さを証明しているのだ。
勝ち時計の最速が、根岸S(G3)のモズアスコットが記録した1分22秒7、次位が銀蹄S(3勝クラス)ロードグラディオの1分23秒5、3位がバレンタインS(OP)ショームの1分23秒6だった。根岸Sは良での開催だったとはいえ、銀蹄SとバレンタインSは稍重での開催だ。
レッチェバロックの時計は良で計時したものであり、速い時計の出る稍重よりもその価値が高くなる。しかも直線では持ったままでロクに追っていないということは、本気を出せばどこまで強いのか。
「デビュー前から評価の高かった馬でしたが、前評判通りの強さを見せました。2走目の今回は、デビュー戦の勝ち時計1分25秒1から1秒4と大幅に時計を詰めたことも素晴らしいですね。
しかも手応えにはまだまだ余裕があった訳ですから、相当な大物かもしれませんよ、これは。父アンクルモーは、2016年のケンタッキーダービー(G1)を勝ったナイキストを出しているように、芝よりもダート向きの血統でしょう。次走が非常に楽しみになる勝ち方でした」(競馬記者)
今年の3歳ダートでは、すでにヒヤシンスS(L)を勝利したカフェファラオがトップクラスの評価を得ている。だが、ライバルとして名乗りをあげるに足るパフォーマンスだったといえるだろう。
順調にいけば、6月のユニコーンS(G3)あたりで「無敗馬対決」が見られるかもしれない。