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『史上最強世代・最終章』最後に笑うのは「2強」か「新勢力」か……「強い馬が勝つ」菊花賞(G1)に競馬界の将来を担う素質馬が集結!

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 2月のきさらぎ賞(G3)を異次元の走りで圧勝した際は「世代No.1」の呼び声も高かった。ところが続く皐月賞では1番人気に推されながらも3着、日本ダービーでも2着に敗れ、まさかの無冠で春シーズンを終えた。

 前走の神戸新聞杯(G2)では、単勝1.2倍とセントライト記念のディーマジェスティを上回る人気。こちらも最後はミッキーロケットにクビ差まで迫られたが、手応えには最後まで余裕があった。ラスト一冠に向けて、まずは順調なスタートを切ったといえるだろう。

 栗東のCウッドコースで行われた1週前追い切りでは、昨年の日本ダービー2着馬サトノラーゼンを相手に3馬身先着。6ハロン81.4秒、ラスト11.5秒と抜群の動きを見せた。見守った池江調教師は「使ってからの上積みは大きい」と納得の表情。「ここはなんとかしたい」と改めて力を込めた。

 最大の課題は3000mという距離だ。師も「問題はそこ」と応え「ベストではない」としながらも、騎手の腕や厩舎の技術力など全陣営の力を結集してカバーすると誓った。京都は圧巻の競馬をしたきさらぎ賞と同じ舞台。あの時の底知れないスケールを感じさせた走りを再現できれば「世代の頂点」に立てるだけの器であることは間違いないだろう。

 ただ、「崖っぷち」という意味でサトノダイヤモンドよりも鬼気迫っているのが、エアスピネル(牡3歳、栗東・笹田和秀厩舎)だろう。

 朝日杯フューチュリティS(G1)で1番人気に推されながらも2着に敗れてから、はや5戦。エアスピネルが長いトンネルに入っている。その間、「2着→3着→4着→4着→5着」と一戦ごとに着順を落とし、前走の神戸新聞杯ではついに春の勢力図を逆転されてしまった。

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