JRAの「良心」が生んだ嬉しい誤算!? 西山オーナー「無観客が終わっても無料化でいいのでは」高まるグリーンチャンネル無料「継続」の声
「実は、JRAの売上好調の裏には『午前中のレース』の売上増が大きく貢献しています。これまでテレビの中継開始の時間の影響もあって、馬券売上はメインレースが近づくほど、どんどん高くなる傾向にありました。
しかし、新型コロナウイルスの影響で無観客競馬が決まってから、JRAはこれまで有料放送していたグリーンチャンネルの競馬中継を無料化。朝9時の1Rから生中継を行っているので、これが午前中の馬券売上の増加につながったといわれています」(競馬記者)
要は「レース中継を見られないなら、馬券は買わない」という層が確実に存在していたということだ。グリーンチャンネルの無料化は、そんな大勢のファンのニーズを満たしたということなのだろう。
実際に、ネット上の競馬ファンもSNSや掲示板を通じ「グリチャ無料はホントありがたい!」「やることないし、朝から競馬やってるわ」「グリチャの中継初めて見たけど、こっちの方がいいな」など、無料化したグリーンチャンネルに高い関心を持っている様子。これまで有料チャンネルとして敷居が高かったが、誰でも見られるようになって静かな“ブーム”を呼んでいる。
そんな中、「見れるから買う。もう、この無観客が終わってもグリーンチャンネルは無料化でいいのでは」と提言しているのが西山オーナーだ。
「これまでグリーンチャンネルを有料として扱ってきたJRAですが“怪我の功名”というか、予想以上の反響に驚いているようです。午前中の馬券売上に大きく貢献していることは明らかですし、新型コロナウイルスの影響が終息しても、無料開放を続けた方がトータルでプラスになる可能性も。
西山オーナーがおっしゃっている通りですし、JRAがコロナウイルス終息後も、午前中のレース中継だけでも無料化を継続する可能性は決して低くないと思います」(同)
世間が新型コロナウイルスという未曽有の危機に晒されている中、これまであまり注目されていなかったものに、意外な形で関心が集めることは決して珍しくない。そして、そういったものの多くは、新型コロナウイルス終息後も有効利用されていくはずだ。
果たして“ファンの声”はJRAに届くだろうか。新型コロナウイルスを機に、競馬に新たな楽しみが生まれることを期待したい。