JRA武豊「6億円」アドマイヤビルゴの“鬱憤”晴らす!? プリンシパルS(L)「ポテンシャルはG1でも通用する」大器ポタジェでダービー切符ゲットへ!
9日、京都競馬場で行われる京都新聞杯(G2)に出走する、話題の「6億円ホース」アドマイヤビルゴ。日本ダービー(G1)出走を懸け、圧倒的な人気が予想されるが、鞍上は主戦の武豊騎手ではなく、藤岡康太騎手が務める。
この背景には、新型コロナウイルスの影響による騎手の移動制限がある。武豊騎手は翌日に東京競馬場で開催されるNHKマイルC(G1)に騎乗するため“泣く泣く”6億円ホースの鞍上を譲ったというわけだ。
一連の動きに、自身の公式ホームページを通じて「G1については(移動制限に)幅をもたせてほしい」と思わず“本音”をこぼしている武豊騎手。事情は当然理解しているものの、騎手として本来乗れるはずの期待馬に騎乗できないのは、やはり辛いところがあるのだろう。
しかし、そんな武豊騎手が今週末ダービー切符を懸けて騎乗する良血馬がいる。9日のプリンシパルS(L)に出走するポタジェ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。
姉に重賞4勝を上げ、桜花賞(G1)とオークス(G1)で1番人気になったルージュバックがいる血統。2018年セレクトセール当歳にて1億9000万円という高額で取引され、デビュー前は「姉以上」と評価されるほどの大器だ。
単勝1.3倍に支持された昨秋のデビュー戦を快勝すると、続く黄菊賞(1勝クラス)でも1番人気に支持される。しかし、シンプルゲームの推し切りを許してハナ差の2着。その後は長期休養となったが、ダービートライアルに間に合った。
「黄菊賞敗退後、長期の休養となってしまいましたが、友道康夫調教師は『ポテンシャルはG1に行っても通用するものがあると思う』と、ポタジェに対する評価は非常に高いものがあります。
1勝馬ながら格上挑戦でプリンシパルSを使うのが何よりの証で、厩舎では『ダービー出走が義務』と考えられているとか。1着馬にしか優先出走権が与えられないことからも、ここは必勝を期した1戦になりそうです」(競馬記者)
そんな必勝の1戦で、百戦錬磨の武豊騎手を確保できたのは大きい。3月17日に帰厩し、ここまでじっくり乗り込まれてきたポタジェ。先週行われた1週前追い切りでは3頭併せ馬を行い、後に青葉賞(G2)で2着するヴァルコスに先着するなど、仕上がりは上々だ。
武豊騎手にとってもアドマイヤビルゴに騎乗できないのは残念だが、期待馬ポタジェと挑むプリンシパルSでは、その鬱憤を晴らすような快勝劇でダービー切符を手にしてほしいところだ。