JRAモーリス×ブエナビスタvs米国ダート血統馬! ジェンティルドンナ姪vsロードカナロア産駒の“評判馬”!? 今年も新馬戦が熱い!!
7日、東京競馬場では安田記念(G1)が開催される。今年は最強牝馬アーモンドアイが、インディチャンプ、ダノンプレミアムら強力なライバルを相手にG1・8勝目を挙げることができるのかが注目される。
盛り上がること間違いなしの1戦だが、その前日も見逃せない。今週末から始まる2歳新馬戦に、来年のクラシックの主役候補が続々とデビューを予定している。
まず、6月6日(土)の東京競馬場・芝1600m戦に名牝ブエナビスタの仔、ブエナベントゥーラ(牡2歳、美浦・堀宣行厩舎)が出走を予定している。
今年デビューするブエナベントゥーラは、最強マイラーとして名を馳せたモーリスを父に持つ。母馬ブエナビスタはこれまでキングカメハメハと交配されていたものの、産駒たちが結果を残すことができなかった。交配相手を変更し、誕生したブエナベントゥーラにかけられた期待は大きい。
デビューを控える中で行われた1週前追い切りでは、新馬戦で手綱を握るD.レーン騎手を背に3頭併せ。古馬に挟まれながらも、力強い動きで5F68秒6、12秒2を記録している。
そのブエナベントゥーラとデビュー戦をともにする予定の、ショベルヘッド(牡2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。
父は2007年のブリーダーズカップクラシック(G1)など、G1・7勝をあげたカーリン。母馬はDate to Remember、母父は2006年度エクリプス賞最優秀3歳牡馬に選ばれたバーナーディニという血統を持つ。
バリバリのダート血統だが、日本では3歳春のダート路線が整備されていないこともあり、陣営はまずターフで試すことにしたようだ。管理するのは名伯楽として鳴らした藤沢師。2022年2月末で引退を迎えるため、このショベルヘッドらが最後のクラシック世代となる。鞍上にはC.ルメール騎手が予定されている。
このほかにも、近親にサダムパテック、ジュールポレールらG1馬を持つセイウンブリスク、こちらもモーリス産駒のトゥーフェイス(母マスクオフ)らが出走を予定している。
同日の阪神競馬場・芝1600m戦にも評判馬がスタンバイ。母の姉にジェンティルドンナを持つドナウエレン(牝2歳、栗東・高野友和厩舎)が出走を予定している。
父はモーリス、母は重賞2勝のドナウブルー、母父はディープインパクトという絵に描いたような良血だ。
1週前調教では芝コースで同厩の2歳馬と3頭併せを行い、馬なりで5F67秒8、ラスト11秒7を記録。堂々とした走りであっさりと先着してみせた。