真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.10.26 04:19
ライバルに完敗したディーマジェスティに足りなかったものは「執念」か。過去に菊の大輪を手にした関東馬の「菊花賞攻略法」とは
文=浅井宗次郎
ただ、これらは特殊な例であって、セイウンスカイやライスシャワーのように早めに栗東入りしなくとも勝ってしまうケースももちろん存在するし、ディーマジェスティはこの2頭に遜色ない実力馬でもある。
だが、26年間でわずか4頭しかいない内の半数が、栗東滞在を経て菊花賞を制している事実がある以上、もしもディーマジェスティが早めに栗東入りしていれば結果は変わっていたのではないか……最後の直線で、サトノダイヤモンドとの壮絶な叩き合いが見られたのではないかと、今さらながらに考えてしまう。
菊花賞のサトノダイヤモンドの走りはあまりに鮮やかだったため、仮にディーマジェスティが100%であったとしても競り合いに持ち込めなかったのではという意見もあるだろう。
だが、実際にサトノダイヤモンドとエアスピネルの差は2馬身1/2+ハナ差。実は、これは日本ダービーの両者の着差と同じである。その時、ディーマジェスティは半馬身後ろにいただけ。万全同士であれば、勝負付けはまだ終わっていないはずだ。
無論、大多数の関東馬が直前輸送で菊花賞に挑戦しているのだから、ディーマジェスティ陣営に栗東滞在まで求めるのは「ないものねだり」に近い。それに加え、実際に今年はシュペルミエールが栗東滞在を敢行したが6着と実らなかったように、必ずしも勝てるわけではないのだ。
だが「より確実な選択肢」があった以上、ディーマジェスティの敗因にあえて「執念」という言葉を使わせていただいた。結果論に過ぎないが、敗因というものは結果論の上にしか成り立たない。
PICK UP
Ranking
11:30更新- 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
- 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
- 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
- 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
- 天皇賞・秋の注目馬も激白! 秋葉原オタクカルチャーの代表選手・桃井はるこが競馬の魅力を語り尽くす!(後編)
- 「競馬愛」が溢れすぎ! 秋葉原オタクカルチャーの代表選手・桃井はるこが競馬の魅力を語り尽くす!(前編)
- 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
- 【NHKマイルC】ファンの興味は「15番枠」が1番人気?固唾をのんで待つ運命の枠順発表…ただの偶然で済まされない「幸運」を手にするのはどの馬か
関連記事
「ディープインパクト産駒・爆発」の2016牡馬クラシック。3頭の「筆頭後継種牡馬候補」が彩った結末は「衝撃」と驚嘆
菊花賞本命に黄色信号!?ディーマジェスティを襲う奇跡的な「流れ」で大敗も……皐月賞馬は「負の連鎖」を断ち切れるのか
【徹底考察】菊花賞(G1) サトノダイヤモンド「まさかの辛勝だった神戸新聞杯を徹底解剖。無冠の大器はC.ルメールの手腕で『淀の長丁場』を乗り越えられるのか」
【徹底考察】菊花賞(G1) ディーマジェスティ「『ディープ産駒・菊花賞未勝利』のデータも皐月賞馬に死角なし!『淀の勝ち方』を知る蛯名正義の奥義が世代の頂点へ導く」
『史上最強世代・最終章』最後に笑うのは「2強」か「新勢力」か……「強い馬が勝つ」菊花賞(G1)に競馬界の将来を担う素質馬が集結!