先週の菊花賞制覇にスワンSも上位独占!天皇賞・秋(G1)は完全覚醒した「サトノ軍団」の波に乗るサトノクラウンに要注意!
天皇賞・秋(G1)に出走するサトノクラウン(牡4歳、美浦・堀厩舎)が、俄然怖い存在になってきた。
これまでサトノクラウンがどれだけ魅力的に見えても、ことG1の舞台に限っては「アタマはない」と言えた。何故なら、それはオーナーの里見治氏の所有馬「サトノ軍団」が尽くG1で敗れていたからだ。
無論、科学的な根拠など何もない100%の迷信だ。だが、事実、サトノクラウンもまた昨年の皐月賞(G1)で1番人気に推されながらも、判を押したように不甲斐ない走りを露呈してしまっていた。
ところが先週、ついにその壁が打ち破られた。菊花賞(G1)をサトノダイヤモンドが制し、「サトノ軍団」にとって初のG1制覇を成し遂げたのだ。
1992年に馬主免許を所得し、数えること24年で述べ36頭。そのどれもがセールで1億円を下らないような良血馬ばかりだ。ここまで3度のG1競走2着の壁を乗り越えて、ついに執念が実った瞬間だった。
これだけなら単なる「いい話」で終わるところだが、さすがセガサミーの社長である。里見氏のこれまで溜まりに溜まった”鬱憤”は、悲願のG1を1つ勝っただけでは収まらないのかもしれない。
サトノダイヤモンドが先週の菊花賞を勝っただけでも「サトノ軍団」には”追い風”だが、なんと昨日のスワンS(G2)ではサトノアラジンとサトノルパンがワン・ツーを決め、ますますその勢いを増している。
サトノアラジンは2番人気ながら、サトノルパンは8番人気で3着馬とはハナ差の激走と、これが「サトノ軍団の勢い」でなければ何なのだといった情勢である。
さて、そうなってくると、この怒涛の快進撃の波に乗る「サトノ軍団」の中でも、サトノクラウンの天皇賞・秋制覇に俄然、期待が高まってくる。