JRA『みんなのKEIBA』の「みんゴル化」に非難轟々!? 新潟記念(G3)後に突如始まった「感動シーン」に戸惑いの声
6日、新潟競馬場で行われた新潟記念(G3)は、福永祐一騎乗の2番人気ブラヴァスが重賞初制覇。
テレビ中継を行っていた『みんなのKEIBA』(フジテレビ系)としても「みんなの夢馬券」が的中し、ゲストの鷲見玲奈と、司会の堤礼美アナの“併せ技サイン”となるサン“レイ”ポケットが3着するなど上々の結果……のはずだった。
「そして先ほど、フジサンケイクラシックのプレーオフが終わったようです。そちらの模様をご覧ください」
この秋には富士Sもあれば産経オールカマーもあるが、「フジサンケイクラシックっていうレースなんてあったっけ……?」そんな競馬ファンの疑問も束の間、突然画面が切り替わると、表れた“緑”は見慣れたターフではなく、まさに大会優勝を決める緊張感に包まれたゴルフのグリーンだった。
「伸びるか…伸びるか、来ましたー!沈めた! 勝ったのは星野陸也!」
一大ブームを築いた石川遼選手以来となるフジサンケイクラシックの複数回優勝。ゴルフファンとしては、ニューヒーロー誕生を迎えた感動的なシーンだ。『みんなのKEIBA』としても、メインレースの新潟記念の中継と被らないよう配慮しており、中継時間も1分ほどだった。
しかし、突然“置いてきぼり”を食らった一部の競馬ファンとすれば、思うところがあったようだ。ネットのSNSや掲示板を通じ「競馬にゴルフ関係ないよね?」「何かと思ったらゴルフか」など、やはり異例のゴルフ中継に戸惑いの声が続々……。中には「もうフジは競馬中継やめたほうがいい」という厳しい声もあった。
「フジサンケイクラシックはその名の通り、フジサンケイグループ主催の大会ですから、フジテレビとしても中継を中断するわけにはいかなかったんでしょう。
番組的には15時までに終わる予定だったようでしたが、最終ホールで星野選手と、堀川未来夢選手のスコアが並んだことでプレーオフへ。決着がつかないまま『みんなのKEIBA』の時間になってしまいました。本来なら放送時間の繰り下げなどの選択肢もあったかもしれませんが、こちらも競馬のライブ中継……そんなわけで、競馬中継の中でゴルフ中継が流れるという、異例のシーンになったというわけです。
番組の冒頭で進行役の佐野瑞樹アナが『フジサンケイクラシックの結果が出ましたら、番組内で放送したいと思います』と説明していましたが、冒頭から見ていない視聴者にとっては『突然なんだ?』という感じだったでしょうね……」(競馬記者)
『みんなのKEIBA』ならぬ『みんなのGOLF』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)になってしまった、この日の中継。新型コロナウイルスの影響によって無料放送されているグリーンチャンネルの競馬中継が好評を集めているだけに、フジテレビとしては少しでも視聴者離れを防ぎたいところだ。