JRAデアリングタクト「ゴリ推し放送」に非難轟々!? フジテレビ『みんなのKEIBA』秋華賞(G1)「2着馬」一度も名前呼ばれずレース終了の悲劇
18日、京都競馬場で行われた牝馬三冠の最終戦・秋華賞(G1)で、デアリングタクト(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が史上初となる無敗での牝馬三冠を達成。競馬史に残る歴史的な一戦となった。
この結果には、ネット上の競馬ファンも大いに反応。「デアリングタクト」がTwitter上で一時トレンド1位になるなど、多くのファンが大偉業達成の瞬間に酔いしれた。
だが、「お祭り騒ぎ」となっていたのは、競馬ファンだけではなかったようだ。
「ウインマリリンは体半分差、2着に敗れたオークスのリベンジマッチ。目下、関東リーディングトップを……」
毎週日曜日の15時からメインレースを中心にレース中継を行っている『みんなのKEIBA』(フジテレビ系)での一幕だ。番組も半ばに差し掛かり、いよいよメインの秋華賞の本馬場入場が始まり、番組でも出走馬各馬を紹介。
通常通り1枠1番のミヤマザクラから順に行われていたのだが、17番のウインマリリンが紹介される途中で突如、映像と音声がフェードアウト……。
画面がスタジオに切り替わると、進行役を務める佐野瑞樹アナが「はい。途中ですけども、東京のメイン競走オクトーバーSの時間になりました」と言い放ち、場面は秋華賞の京都から、オクトーバーSの東京へ。
結局、その後も「18番アブレイズ」は一度も紹介されることなく、残念ながら番組構成上、秋華賞は“17頭立て”となってしまったようだ。
「どうやら秋華賞の本馬場入場の途中で、東京のオクトーバーSが始まってしまったようですね。生放送ですから、仕方がない面もあると思いますが、その主な原因となったのが過剰とも思えるデアリングタクト推し。
基本的な紹介に加え『先週からまた戻ってきたファンの皆さんの前で、さあデアリングタクト大偉業への挑戦、大きな金字塔は……』などと煽り文句も入り、他馬の3倍くらいの尺を使って執拗に追った結果、全馬紹介という基本的な尺が足りなくなってしまった印象です。
紹介を途中で打ち切られたウインマリリンも可哀そうですが、一番気の毒だったのが番組構成上の都合で“スルー”されてしまったアブレイズですね。結局、視聴者にとっては一度も紹介されることなくレースを迎えることになってしまいました」(競馬記者)
またどうやら、この日の『みんなのKEIBA』におけるデアリングタクト推しは……いや、それに伴う他の出走馬たちの“置き去り”は、本馬場入場だけに留まらなかったようだ。