JRAジャパンCに挑んだ「三冠馬7頭」の全記録で確信!? 今年もっともチャンスがあるのはデアリングタクト
対して牝馬三冠馬は2頭で4戦3勝と見事な成績。特に3歳の秋華賞後に挑戦した場合は2戦2勝という成績なので、53㎏で挑める斤量面と中5週というローテーション面の有利さが表れている。
また、上記の成績から考えられるのは、三冠を達成するにはある程度の早熟性が求められること。そして早熟性のある三冠馬が、5歳以降も成長を続けるのは困難であり、いかに4歳時までのピークを維持できるかが鍵となることだ。そういった意味でも、過去に5歳でジャパンCに挑戦したジェンティルドンナが4着に敗退したのは納得できるところ。今年5歳で挑戦するアーモンドアイは、その壁を超えられるかが大きなポイントになる。
そして牝馬三冠馬の4戦3勝(勝率75%)に対し、牡馬三冠馬は6戦2勝(勝率33.3%)の傾向も踏まえると、今年のジャパンCはデアリングタクトが有利という結論にたどり着く。
牝馬三冠馬が秋華賞後に挑んだジャパンCは2戦2勝、父がジャパンCを制したエピファネイアで母の父は日本ダービー馬キングカメハメハ。そして秋2戦目で中5週のローテーション、アーモンドアイとコントレイルより2kg軽い斤量、不利をはねのけて圧勝したオークスで見せたコース適性、すべてにおいてプラスで有利といえるだろう。日本競馬史に残るジャパンCを制するのは、無敗の牝馬三冠馬デアリングタクトだ。