JRAエアグルーヴ半弟の衝撃再び。重賞2勝馬、ダービー3着馬を「意外な馬」が返り討ち!? G1・3着の「大物」が逆襲へスタンバイ
16日に川崎競馬場で行われた全日本2歳優駿(G1)は船橋所属の2番人気アランバローズが優勝。2着には浦和所属の6番人気ランリョウオーが入り、地方所属馬のワンツー決着となった。
JRA勢は8番人気ルーチェドーロの3着が最高で、1番人気デュアリストは7着に終わった。
全日本2歳優駿で地方馬が勝つこと自体は珍しくないが、1、2着を独占するのは2009年以来、11年ぶりの出来事だ。今年はJBC2歳優駿(G3)でも上位2頭は地方馬と、2歳ダート界ではJRA勢より地方勢の方が優勢となっている。
だが、これは2歳馬に限った話ではなく、JRAから地方競馬に移籍した有力古馬が返り討ちに合うということが起こった。
17日、川崎競馬場で中原S(OP)が行われ、そこにはJRAでもお馴染みの馬も出走した。
2018年の日本ダービー(G1)で3着だったコズミックフォースが地方移籍初戦として出走。JRAで重賞2勝の実績を持ち、東スポ杯2歳S(G3)ではスワーヴリチャードを破ったブレスジャーニーも地方移籍2戦目で参戦した。
「中央>地方」という序列が一般的に定着しているように、中央で鳴かず飛ばずの馬が地方で活躍することは珍しくない。そのため、コズミックフォース、ブレスジャーニーにかかる期待は大きかった。
しかし、結果は川崎所属のディアライゼが優勝。1馬身差の2着にコズミックフォース、さらに3/4馬身差の3着にブレスジャーニーという結果に終わった。
だが、実はディアライゼも元々は中央所属馬である。中央での成績は11戦1勝と未勝利戦でしか勝ったことのない馬だった。それが地方移籍後は[8-1-1-0]の圧倒的な成績を残しており、6連勝でオープンクラスをついに制した。
「過去にはエアグルーヴの半弟モノポライザーが中央で結果が残せず、佐賀競馬に移籍して破竹の8連勝ということもありました。ノンコノユメやサウンドトゥルーなど、中央の実績馬が地方でも活躍することもありますが、必ずしも中央の成績と地方の成績がリンクするというわけではありません。砂の深さ、小回りコースといったところがその要因でしょう。
そのため、ディアライゼは地方競馬の方が合っていたということです。中央時代に太刀打ちできなかった相手に勝利したぐらいですから」(競馬記者)
中央時代とは打って変わって、スターダムへとのし上がったディアライゼ。今後は、初の重賞挑戦へとコマを進めることだろう。
ちなみに、ディアライゼの父プリサイスエンドはダートで多くの活躍馬を輩出中。その代表産駒は17年の根岸S(G3)を制し、フェブラリーS(G1)でも3着に好走したカフジテイクだ。
そんなカフジテイクは7月22日付で中央競馬の登録を抹消され、大井競馬に移籍した。
その初戦は24日に大井競馬場で行われる金盃トライアル(OP)が予定されている。こちらはどのような結果になるだろうか。