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「ハマりましたね」豪脚一閃!チャンピオンズC(G1)は伏兵サウンドトゥルーが「異次元の末脚」で突き抜ける!武豊騎手とアウォーディーはゴール線前戴冠スルリ……


「ハマりましたね」

 勝利騎手インタビューで大野拓弥騎手が開口一番にそう話したように、サウンドトゥルーにとってまさに完璧なレースだった。

 これまでもメンバー上位の末脚を常に繰り出しながらも、一歩足りない競馬が続いていたサウンドトゥルー。だが、この日は激流のペースが完全にハマった格好だ。上がり3ハロン35.8秒は、出走メンバー唯一の35秒台。まさに”異次元の末脚”が炸裂した。

「置いていかれないようにと思っていましたが、ペースも速くてあの位置に。3、4コーナーは内を回ろうと決めていたし、最後は思ったように開いてくれました。残り100mくらいで届くかなと思った。去年(3着)は上手く嚙み合ってなかったが、今日は完璧でした。ずっと乗せてもらっている馬で、勝ててよかったです」

 大野騎手自身、JRAの重賞勝利は2014年のスプリンターズS(G1)以来となるが、実に落ち着いた物腰が印象的だった。サウンドトゥルー自身は昨年末の東京大賞典(G1)以来の勝利だが、大野騎手も「この時期は走る」と冬の到来を待ち焦がれていたようだ。

 ゴール寸前まで先頭だった2着のアウォーディーは並ぶ間もなく交わされ、今回は相手に出し抜かれた格好だ。ただ、競馬の内容自体は充実しており、1番人気の貫録は示したといったところか。

 3着のアスカノロマンは今年の東海S(G2)の勝ち馬。中京1800mという舞台が、この馬には合っているようだ。激しい流れも内々の好位でしっかりと脚を溜めて、先行勢で唯一残せたのは和田竜二騎手のファインプレーだろう。

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