ホープフルS(G1)ディープインパクト産駒は消し「◎」は蜂のように差す!? 疼きだした「4着病」空に舞うのは万札か、それとも……
G1となってからの近3年傾向では、回収率の上位種牡馬は、Sadler’s Wells系のKitten’s Joy、Danehill系のハービンジャー、サンデーサイレンス系ならステイゴールド、ハーツクライなどヨーロッパの重たい血を引いている馬が走っている傾向にある。
◆ホープフルS 近3年の種牡馬別複勝回収率(成績、複勝率、複勝回収率)
ステイゴールド 0- 0- 1- 0/ 1 100.0% 490%
Kitten’s Joy 0- 1- 0- 0/ 1 100.0% 230%
ジャスタウェイ 0- 1- 0- 0/ 1 100.0% 150%
ドリームジャーニー 0- 1- 0- 0/ 1 100.0% 140%
ハービンジャー 0- 0- 1- 0/ 1 100.0% 140%
ハーツクライ 1- 0- 1- 2/ 4 50.0% 67%
ロードカナロア 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 55%
ディープインパクト 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 22%
表からもわかるように、ディープインパクト産駒の相性が悪いという点も見逃せない。唯一勝利しているのは昨年のコントレイル。ご存じの通りその後のクラシック三冠馬で、これを除けば馬券圏内に来たことがないのだ。
これらの傾向から、渾身の「◎」にはゴールドシップ産駒のマカオンドールを指名する。父はG1となったホープフルSで好走歴のあるステイゴールド系。父母父もメジロマックイーンで、父の血統はドリームジャーニーとも重なる。
母父父の「Shirley Heights」は、フランスの凱旋門賞の上位馬にも母方によく見られ、近年ではエネイブルやクロスオブスターズ、フリントシャーも内包していた血。まさに、このレースにはピッタリの血統だといえそうだ。
以上を踏まえ、印は以下の通り。
◎7番マカオンドール
○11番タイトルホルダー
▲1番オーソクレース
△10番ダノンザキッド
1番オーソクレースは高く評価している。ただ、如何せん人気過ぎるのだ。それならば、マカオンドールと同じく母に「Shirley Heights」を持ったタイトルホルダーが穴で面白い。母父も相性のいいSadler’s Wells系でスタミナ勝負なら心強い。
馬券は三連複で勝負。保険としてワイドも抑えておく。
三連複 フォーメーション
◎○-◎○▲△-◎○▲△ 4点
ワイド フォーメーション
◎○-◎○▲△ 5点
ランドオブリバティは母系からこなしそうな感じはある。ただ、やはり人気なのだ。三浦皇成騎手のG1初制覇への期待……その気持ち、よくわかりますよ。ただ、少しだけ、少しだけ待っていただきたいのだ……来年でも遅くないじゃないか。三浦騎手のG1制覇が先か、私の馬券的中が先か……。勝つなら豪快に、負けるなら4着以下でお願いしたいのである。
いや、きっと大丈夫。マカオンドールの馬名の意味は仏語で「金のアゲハ蝶」。蝶のように舞い、蜂のように差してくれるはずだ。
私には見えるのだ、万札がアゲハ蝶のように空を舞う未来が――。とかいって、舞うのがハズレ馬券じゃなきゃいいんだけど……。
(文=宍戸ハレ)