JRA「ハート様あああああ!」単勝256倍・16番人気「絶望的」最後方から起死回生の勝利!「まだこれから良くなる」大仕事の亀田温心騎手に称賛の声
ド派手な新年初白星となった。
9日、中京競馬場で行われた1R・3歳未勝利は、16番人気のグリームエース(牡3歳、美浦・久保田貴士厩舎)が優勝。今年3年目を迎えた亀田温心騎手が2021年初勝利を、単勝256倍の超大穴で決めた。
16頭立てのダート1800mのレース。レース後に亀田騎手が「スタートで寄られてあの位置に」と振り返った通り、ゲートが開いた瞬間、隣にいたファインディーヴァが大きくヨレた影響もあって後方から。
道中はやや離れた最後方と厳しい競馬になると思われたが、向こう正面から加速して徐々にポジションを上げると、3、4コーナーで外からまくり気味に先頭集団を射程圏へ。最後は上がり最速の末脚で豪快に差し切った。
「前走が初ダートだったグリームエースですが、2枠4番と内枠だったこともあって終始、砂を被る形で実力を発揮できませんでした。
しかし、この日は前走を踏まえて、離れた最後方から。レース後に亀田騎手が『前回が砂を被ってまったくダメだった』と振り返った通り、砂を被らないように外々で運んだ好騎乗が光りましたね。
ただ、亀田騎手も『勝負どころで動けないところもあった』と指摘するなど、まだまだ幼い面があり、エンジンが掛かるまでに時間が掛かったのは今後の課題ですね。まともに走るようになってからの手応えは抜群でしたし、今後の成長次第では上のクラスに行っても面白い存在になりそうです。
それにしても単勝256倍ですか……ちょっと人気がなさ過ぎましたね(笑)」(競馬記者)
この結果には、レースを見守ったネット上のファンもSNSや掲示板を通じて「グリームエースって誰!?」「単勝256倍は買えない」「最低人気か、目が覚めたw」など、最低人気の激走に驚きの声が続々……。
また、単勝256倍を勝利に導いたこともあって「亀田上手過ぎだろ」「亀田くんは、よく穴開けるから好き」「ハート様あああああ!」など、鞍上の亀田騎手の好騎乗にも多くの称賛の声が上がった。
「まだこれから良くなると思います」
レース後、そうグリームエースに期待を込めた亀田騎手は、続く2Rでも3番人気のジョディーズマロンで差し切って今年2勝目。昨年はデビューイヤーの12勝から40勝と、大きな飛躍を遂げただけに、3年目となる今年は見習い卒業、そして重賞初制覇も視野に入ってくる。
グリームエースを管理する久保田貴士厩舎の馬では、昨年も10番人気のサクセスハーモニーで勝利を挙げるなど、人気薄でも期待できる亀田騎手。2021年を盛り上げる若手の注目株になりそうだ。