JRA遅れてきた「シーザリオ産駒」超良血馬が2021年始動!! 近親にG1馬がズラリ「華麗なるファミリー」女系筆頭格が飛躍を誓う
17日(日)、中山競馬場で行われるサンライズS(3勝クラス/芝1200m)に、良血馬ファーストフォリオ(牝4、栗東・須貝尚介厩舎)が出走を予定している。
ファーストフォリオの母は日米のオークスを制したシーザリオ。半兄に菊花賞(G1)とジャパンC(G1)を勝ったエピファネイア、皐月賞馬のサートゥルナーリア、全兄に2歳王者リオンディーズなどがいる“超”が付くほどの良血馬だ。
その血統背景から多大な期待が懸けられていたファーストフォリオ。だが、2戦目のエルフィンS(L)で1番人気に支持されたものの、後の牝馬3冠デアリングタクトら相手に8着と完敗。それ以降はクラシック路線ではなく、1400m以下のレースに出走することになる。
距離短縮当初こそ結果が出なかったものの、昨夏に才能が開花。7月に古馬相手に3歳以上1勝クラスを快勝すると、札幌スポニチ賞(2勝クラス)も勝利。だが3連勝が期待された桂川S(3勝クラス)では、好位で競馬を進めるも、後方から上がり最速の脚を使ったコンパウンダーに交わされて半馬身差届かずに2着。OPクラス入りは翌年に持ち越しとなった。
「マイルの朝日杯FSを勝ったリオンディーズと同じ、キングカメハメハ産駒のファーストフォリオは、長距離よりも距離が短いレースに適性を持っているようです。今年は先週の新春Sから始動しようとしたものの、除外の憂き目に遭っています。鞍上にC.ルメール騎手を配するなど、万全を期していただけに陣営にとってもこれは痛かったでしょうね。
仕切り直しでサンライズSに向かうようですが、今回は中山での開催とあって、初の長距離輸送をこなさなければなりません。ただでさえ440kg前後で出走することが多い小柄な馬ですので、輸送で馬体重が減少しすぎると、それが致命傷になりかねませんよ。当日の馬体重には注目しておくべきでしょうね」(競馬誌ライター)
これまでシーザリオは昨年のルペルカーリアを含む11頭の産駒を送り出しているが、出世馬はすべて牡馬。牝馬は重賞出走の経験もない。
全姉のシーリアも期待されていたが、13戦して2勝。4歳ながら7戦3勝のファーストフォリオがシーザリオ産駒の牝馬では最も好成績をあげていることになる。
シーザリオ産駒牝馬の出世頭ファーストフォリオはサンライズSを快勝し、重賞戦線に進むことができるのだろうか?