JRA川田将雅「開幕ダッシュ失敗」の裏に、関東の大物調教師あり!? ガロアクリークの中山金杯(G3)回避以外にも不運が……

 先週末、JRAは3日間開催を行い、今年すでに4日間の開催を消化した。

 120万馬券が飛び出した京都金杯(G3)に始まり、11日はWIN5で史上最高額となる4億8178万3190円という驚愕配当が出るなど、波乱の幕開けとなっている。穴党にとっては嬉しい傾向だが、本命党にとっては厳しい年明けとなったのではないだろうか。

 もう一つ、波乱とも言えるのが川田将雅騎手の不振だ。

 昨年、リーディング2位の167勝を挙げた川田騎手。C.ルメール騎手に37勝という大差をつけられたものの、勝率ではトップに立った。勝率部門は川田騎手が28.1%、ルメール騎手が26.1%、3位の福永祐一騎手が大きく離れた19.2%ということから、上位2名が別次元の戦いをしていたと言える。それだけに1位に輝いた価値はかなり大きいだろう。

 だが、今年の川田騎手は18鞍に騎乗するも未勝利。すべて5番人気以内の馬に騎乗していることを考えれば、大不振といっても過言ではない。

 どうやら、年始から想定外の事態が多発していることが、スランプの原因としてあるかもしれない。

「年明けから不運で、まずは中山金杯(G3)を予定していたガロアクリークが順調さを欠いて回避。リーディング上位の騎手ならホームの中京に予定を切り替えるということも珍しくありません。

しかし、戸田博文厩舎のアメリカンエールとラストマンの依頼を受けていたので、中山で騎乗することになりました。

戸田調教師といえば武闘派で、気性が荒い事で有名です。騎手の好き嫌いが多く、依頼する騎手も限られています。それだけに代わりが効く騎手がなかなかいませんし、それ以前に予定を変更して中京で乗りますという不義理が通用しない人のようです。そのため、メインレースで騎乗馬のいない中山で乗る事になったのですが、結局乗り鞍は僅か3鞍。さらにラストマンは除外になるという散々なことになり、スタートダッシュを失敗しました」(競馬記者)

 開催初日は乗鞍も少なかったが、先週末は武豊騎手からの乗り替わりも含めると15鞍に騎乗。1番人気が6頭いたことを考えれば、さすがに勝ってもおかしくない状況だった。

「現場にいた記者からは『いつも以上に不機嫌な様子で、人を寄せ付けないオーラを発していた』という話を聞きました。前残りが頻発した中京での未勝利は驚きでしたね。勿論、馬の状態が大きいと思いますが、得意である好位のポジションを確保して抜け出す必勝パターンに持ち込めていませんでした。ゲートや位置取りが悪く、捌けなかったり、脚を余して負けるシーンが目立ちましたね。悪い流れを引きずっているのかもしれません」(同)

 だが、この流れは今週で断ち切れるのではないかという意見も聞こえてくる。

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