JRA主役候補は「4000勝」超“地方競馬のサンデーサイレンス”産駒!? 根岸S(G3)連覇の血が「9番人気激走」の再現か
31日に行われる根岸S(G3)にはフルゲート16頭が顔をそろえた。
上位人気が予想されるのは堅実派レッドルゼルやC.ルメール騎手が騎乗するタイムフライヤー。他には、ダート初挑戦のステルヴィオ、ダート1600mの日本レコードを保持するアルクトスなどで、この4頭が人気を集めるだろう。
しかし、それぞれ距離やコース適性に不安要素を抱えていて、人気薄の台頭も頭にいれておきたいところだ。
昨年は3番人気のモズアスコットがダート転向初戦で快勝。2着に1番人気のコパノキッキング、3着には9番人気のスマートアヴァロンが追い込み、3連単は6万9270円の紐荒れとなった。

高配当の使者となったのが、当時8歳馬のスマートアヴァロン。テン乗りの石橋脩騎手を背に、直線豪快に大外を伸び、人気馬2頭に迫った。その石橋騎手だが、今年もテン乗りでテイエムサウスダン(牡4歳、栗東・飯田雄三厩舎)に騎乗する。
2頭の年齢や脚質は異なるが、父がサウスヴィグラスという共通点を持つ。そのサウスヴィグラスは、「地方競馬界のサンデーサイレンス」とも呼ばれ、産駒は力の要るダートが大の得意。JRAで通算586勝しているが、地方での勝利数はなんと、4000を超える。サウスヴィグラス自身は2018年にこの世を去ったが、2015年から昨年まで6年連続で地方のリーディングサイアーに輝き、その勢いは今もとどまるところを知らない。
サウスヴィグラス産駒の最大の欠点は距離が持たないこと。ベストは1000~1200mで、1400mですら距離不安が囁かれるほどだ。その点、テイエムサウスダンは全5勝のうち4勝を1400mで挙げており、2走前(霜月S)には東京の1400mも経験済み。そのレースでは13番人気の低評価を覆し、3着に好走している。その時が5か月ぶりのレースで馬体重は26kg増えていた。その後はすばるS(L)を圧勝し、4歳を迎えまさに今が充実期といえるだろう。
今回は逃げ馬不在で先行脚質のテイエムサウスダンにとっては競馬もしやすいはず。昨年高配当をもたらした石橋騎手の手綱さばきに期待がかかる。
ただし、根岸Sは差し馬有利で知られるレース。予想以上にペースが上がれば、後方から伏兵が追い込んでくるシーンも考えられるだろう。そこで注目したいのが、こちらもサウスヴィグラス産駒のサブノジュニア(牡7歳、大井・堀千亜樹厩舎)だ。
2走前には地元の大井競馬場で開催されたJBCスプリント(G1)で、8番人気ながらJRA勢を撃破。その実績が認められ、2020年のNARグランプリ年度代表馬にも輝いた。
これまでほとんどのレースを地元・大井で走ってきたが、前走のカペラS(G3)で中央ダートに初挑戦。芝スタート、坂、斤量59kgと初物尽くしの中、勝ったジャスティンから0秒8差の8着に健闘した。
今回も同じ59kgの酷量を背負うが、今回はスタートからダートだけを走るコース設定。2度目となる中央の軽い砂に対応できれば、その末脚が炸裂する可能性はあるだろう。
舞台は父が現役時代に2連覇した根岸S。産駒2頭は波乱使者として注目しておいた方が良さそうだ。
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