JRA必ず当たる馬券「全通り」買いを検証。少頭数レースこそ「荒れる」は本当なのか……。浮かび上がった馬券術とは

 少頭数のレースこそ難しい。

 競馬において多くの方が経験したことがあるのではないだろうか。中央競馬のレースは5頭立てから施行されるため、年に数回は最低頭数によりレースが行われる。少頭数で行われるレースの配当は低額となりやすい。トリガミをさけるために買い目を絞った結果、的中を逃すということは珍しくないはずだ。

 だが、少頭数レースで必ず的中する方法がある。それは「全通り買い」だ。

 3連単を全通り買いした場合、5頭立てのレースが60通り、6頭立てのレースが120通りと現実的に手の届く点数に収まる。3連単が発売開始となった2004年以降のレースで、もし全通り買いをした場合の結果は以下のとおりである。

<レース数、勝敗、合計収支、回収率>
・5頭立て
31レース 9勝22敗 -5万4670円 70.6%
・6頭立て
107レース 14勝93敗 -58万4960円 54.4%

 3連単の払い戻し率は72.5%のため、どちらもマイナス収支になるのは当然の結果と言える。だが、6頭立ての回収率は54.4%と理論値を大きく下回っており、全通り買いの方法では手を出さないほうが良さそうだ。

 そこで5頭立てのレースに絞って傾向を探りたい。なお、サンプルが1つしかない障害レースは除外する。

・芝
25レース 8勝17敗 -3万5900円 76.1%
・ダート
5レース 1勝4敗 -1万3220円 55.9%

 ダートレースは1番人気が4勝、2番人気が1勝。堅い決着が多く、回収率が55.9%となっており、全通り買いに向いていないことがわかる。そのため、芝レースのみで検証を進める。

<競馬場別データ(5頭立て、芝限定)>
・札幌
5レース 1勝4敗 -1万3780円 54,1%
・函館
2レース 1勝1敗 -2540円 78.8%
・東京
1レース 1勝 +370円 106.2%
・中京
1レース 1勝 +4900円 181.7%
・京都
7レース 1勝6敗 -1万3120円 68.8%
・阪神
8レース 3勝5敗 -7640円 84.1%
・小倉
1レース 1敗 -4090円 31.8%

 サンプルが1つしかない東京と中京はプラス収支。また、8レースが行われた阪神も84.1%とまずまずな数字だ。

 ただ、阪神のデータをさらに細かく分類すると、3歳限定戦は回収率が100%超えとなる。

・2歳限定戦
6レース 1勝5敗 -1万8040円 49.9%
・3歳限定戦
2レース 2勝 1万400円 186.7%

 阪神芝コースで行われる5頭立てのレースは、3歳限定戦のみ手を出しても良さそうだ。

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