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【徹底考察】有馬記念(G1) シュヴァルグラン「悲願の初G1制覇へ向けて『何』を変えるべきか。王者キタサンブラックに『勝つ』ために必要なこととは」

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“ユタカマジック”がレースを支配する中、キタサンブラックが先頭のまま、各馬が最後の直線へ。この日は雨の影響で極端に内側が荒れていたので、先頭のキタサンブラックも馬場の4分所に持ち出され、追いかける各馬も少しでも良い馬場を確保するために外に大きく広がった。

 残り400mを切ってまず抜け出したのは、やはりキタサンブラックだった。このペースで十二分に脚が溜まっていたのだろう。ぬかるんだ馬場を物ともせず、力強く後続を突き放す走りは、まさに「王者の風格」さえうかがえる。

 ゴールドアクターとリアルスティールが必死に食らいつくが、そこに外からM.デムーロ騎手のサウンズオブアースが強襲。2頭を飲み込むと、死力を絞ってキタサンブラックを猛追する。さらに外からは、シュヴァルグランも良い脚で伸びてきた。

 しかし、キタサンブラック、そして武豊騎手が作り上げたセーフティーリードはあまりにも盤石だった。サウンズオブアースの追撃もむなしく、キタサンブラックが最後までまったく危なげない走りで堂々と先頭でゴールに飛び込んだ。

 シュヴァルグランは最後の最後でゴールドアクターとリアルスティールを捕え、3着を確保。ただ、競馬の内容は如何にも「着を拾いに行った」というもの。ジャパンCの3着は立派だが、数字程の価値はないように思えた。

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