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2016.12.20 08:54

【徹底考察】有馬記念(G1) シュヴァルグラン「悲願の初G1制覇へ向けて『何』を変えるべきか。王者キタサンブラックに『勝つ』ために必要なこととは」
監修=下田照雄(栗東担当)
陣営はまず「状態」を極限にまで仕上げてきた。まだ最終追い切りが控えているが、1週前追い切りでは自己ベストを更新。調子がいいのは間違いないだろう。折り合いが重要な長距離戦で最終追い切りではなく、1週前に記録できた意義も大きい。
その背景には、陣営にジャパンCで馬体重を増やしてしまった悔いが残っている。484㎏はキャリア最高体重。陣営も「輸送で思ったほど絞れなかった」とミスを認めており、だからこそ中間はシェイプアップも含めてハードな内容となっている。
最終追い切りはソフトになることが予想されるが、ここで復帰する福永騎手の状態も含めて期待を持って見守りたい。総合力の上積みは、打倒キタサンブラックのために欠かせない要素だ。
また『考察』では前走ジャパンCの競馬ぶりを「着を拾いに行った」と述べたが、結果的にそうなったのは福永祐一騎手の消極的な姿勢というよりは、馬体増の影響でシュヴァルグランのエンジンのかかりが遅かったという事実が大きい。
ジャパンCの各コーナーの通過順位「9-9-12-10」が示している通り、前走の本馬は勝負所での感応が鈍く一瞬置かれてしまっている。これは春にはなかった面で、前々走のアルゼンチン共和国杯でも勝負所でややズブい面を見せていた。
それが馬体重を含めた状態面の問題であれば、今回で改善される可能性は高いが、少なくとも当日の馬体重は注目する必要がある。できれば470㎏台前半が欲しい。
その上で、理想的なのは最終コーナーで積極的なまくりを見せた阪神大賞典のような競馬だろう。
中山もまくりが利くコースなので、早めに前に取り付いてキタサンブラックにプレッシャーを掛けに行きたい。今のキタサンブラックを鋭い末脚で交わし切るというのは、宝塚記念のようなタフな流れにならなければ極めて厳しいからだ。そしてジャパンCと大きくメンバーが変わらないここで、その流れは期待できないだろう。
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