JRA戸崎圭太に「2500万円」の異常投票!? 中山牝馬S(G3)ジェンティルドンナ全妹・ドナアトラエンテに「無惨」な結末
13日、中山競馬場では第39回ローレル競馬場賞中山牝馬S(G3)が行われた。
今年は7冠馬ジェンティルドンナの全妹・ドナアトラエンテが参戦。ジェンティルドンナは、2012年の3歳牝馬三冠レースを全て制し、ジャパンC(G1)では現役最強といわれたオルフェーヴルを破った名牝である。
現役当時のジェンティルドンナは、海外のドバイシーマクラシック(G1)を含めG1で7勝。引退レースの有馬記念(G1)では戸崎圭太騎手が手綱を執り、見事勝利へと導いている。
今回、その戸崎騎手が騎乗した偉大な姉を持つドナアトラエンテも、デビューから馬券圏内を外さない堅実な走り。血統からか初の重賞挑戦ながらも1番人気と大きな注目を集めていた。
一方、このレースでは別の意味でも一部競馬ファンの興味を引く出来事があった。ドナアトラエンテの複勝に「2500万円」という異常な投票が見られたのだ。
レース前日の前売り投票で、夜の21:52~22:25までの間に600万円、500万円、900万円、500万円と相次いで大金が投入されると、複勝の下限オッズは1.7倍から1.0倍へと減少。その区間、ドナアトラエンテへの複勝投票シェアは95%を超えており、同時間帯の連続した投票からもおそらく同一人物だと思われる。
レースでは、好スタートから先行したドナアトラエンテ。2走前のユートピアS(3勝クラス)で出遅れた際、騎乗したC.ルメール騎手が「いつもスタートは速くないからね」と話していた同馬だけに、好走確率は大きく高まったはずだ。
3番手の好位を進んだドナアトラエンテ。4コーナー手前から戸崎騎手が促すと、あとは抜け出すだけという状況だった。
しかし、直線に入っても、いつもの伸びは見られずに失速。馬群に沈んだドナアトラエンテは、9着に敗れた。
騎乗した戸崎騎手は、レース後「前半はリズム良く行けましたが、最後は馬場に脚をとられる感じで、末脚が残っていませんでした」とコメント。前走以上に渋った馬場が、ドナアトラエンテを苦しめたということだろう。
勝利したのは、武豊騎手が騎乗した7番人気のランブリングアレー。2着ロザムール、3着にフェアリーポルカが入り、複勝はそれぞれ4.0倍、3.1倍、2.9倍と波乱の決着となったのである。
組織的な投票だったのか、お金持ちによる道楽だったのか、それとも……。その真相は闇の中だ。