JRA「名は体を表さない」優等生がリベンジ狙うは屈辱受けた因縁の舞台!? ノるもノらないもあなた次第?
20日、阪神競馬場で行われる武庫川S(3勝クラス)。このレースに特別登録されている中で一際目を引く名前の馬がいる。ギャンブルの申し子のような名前のノルカソルカ(牡4歳、栗東・藤岡健一厩舎)だ。1番人気で臨んだ前走の刈谷特別(2勝クラス)では、ネットでも一部でそのユニークな馬名が話題となっていた。
戦績を見てみると、15戦中12回馬券内に入っており、1着3回、2着6回、3着3回と破天荒な馬名とは裏腹に毎走きちんと結果を出す優等生である。レース展開を見ても基本的にスタートから先団につけ、通過順位も終始3位以内で展開するレースが多い。前走の刈谷特別を見てもスタートから最終コーナーまで通過順位は終始3番手の好位につけ、最後の直線では上がり3ハロン35.2秒の末脚でペールエールを差し切った。
今回のレースもこれまで何度も走ってきた芝1600m。ただ1点気になるのが阪神競馬場とのコース適性だ。同競馬場を1度だけ経験しているノルカソルカだが、彼が唯一大敗したレースがまさにそのレース、昨年4月のアーリントンC(G3)なのだ。
初の重賞ということもあっただろうが、6番人気で12着に大敗。鞍上の幸英明騎手が「初めて乗ったのでわからないのですが、終わってからすぐに息が入っていました。もっとやれる馬のはずです。物見をするところもあったようです」とコメントしていたことからも、能力を出し切れていなかった疑いもある。もしくは阪神の馬場が脚に合わないのか……これは今回のレースでわかることになるだろう。
とはいえ、1月開催の前走の刈谷特別のレース後には、引き続きタッグを組む鞍上の藤岡佑介騎手が「今日はうまく3番手で折り合いもつけて運べましたし、追ってからもモタれることなく、真っすぐに走ってくれました。馬がしっかりしてきていますし、クラスが上がっても楽しみです」と話していたところを見ると、アーリントンCから約8ヶ月の間に成長を遂げたことは間違いないだろう。
今回も上位人気が予想されているノルカソルカ。1月の2勝クラスでノルカソルカにハナ差で勝利したエアロロノアへのリベンジにも力が入る。
実力が拮抗していると見られる本レース。”名は体を表さない”堅実派ノルカソルカは、馬券の軸には最適かもしれない。