元JRA藤田伸二氏「馬券対決」でまさかの結末!対戦相手が「神がかり的予想」披露でぶちまけた“一言”とは……
13日(日)、元JRA騎手の藤田伸二氏が自身のYouTubeチャンネルでライブ配信を敢行。自らの予想だけでなく、「馬券対決」も実施した。
藤田氏は、12日(土)夜に「明日の配信は久しぶりにイサオと勝負する事にした」と自身のTwitterで予告。イサオ氏というのは、かねてから藤田氏とともにYouTubeで予想動画を配信している人物で、『藤田伸二兄貴とイサオ』という共同チャンネルも配信している。2人の絶妙な掛け合いからも仲の良さが伝わってくるほどだ。
ライブ配信を見逃した人は、ぜひアーカイブをご覧いただきたいのだが、久々に行われたという「馬券対決」の一部をご紹介したい。
15時から始まった生配信で2人が予想したのは『函館SS(G3)』と『エプソムC(G3)』の2つの重賞レース。まず、函館SSで藤田氏が本命に挙げたのはミッキーブリランテだった。
根拠として挙げたのは、和田竜二騎手の存在だ。同レースに出走したシゲルピンクルビーではなく、ミッキーブリランテを選んだこと、そして前日に騎乗していた中京からわざわざ札幌に駆け付けたことから「好勝負になる」と力説。4番人気のミッキーブリランテから馬単マルチで8頭に流すという買い目も披露した。
一方のイサオ氏は本命ビアンフェ、対抗ミッキーブリランテという予想。1番人気カレンモエもしっかり押さえていた。
レース結果はご存じの通り、ビアンフェが逃げ切り勝ち。ハナ差の2着争いをカレンモエが制し、ミッキーブリランテは惜しくも3着に敗れた。注目の「馬券対決」の行方はというと、藤田氏はハナ差で馬単69.1倍を逃すという悔しい結果。一方、的中を報告したのは対戦相手のイサオ氏だった。本命にビアンフェを推しただけでなく、2~3着馬はもちろん、4着に追い込んだ人気薄のジョーアラビカまで印を回すというセンスの良さを見せつけた。
続いて2人が臨んだのは東京メインのエプソムC。藤田氏が本命に抜擢したのは川田将雅騎手騎乗のファルコニア。根拠として挙げたのは前週の安田記念(G1)を制した川田騎手の勢いを買いたいというものだった。買い目はこのレースでも同じく本命馬からの馬単マルチで手広く流していた。
一方のイサオ氏は本命サトノフラッグ、対抗アドマイヤビルゴという実績上位の2頭からの馬券を推奨。ファルコニアを4番手、さらにザダルもしっかり押さえていた。
レースは、3番人気のザダルが後方から豪脚を繰り出し優勝。2着に6番人気サトノフラッグ、3着には2番人気ファルコニアが入った。
イサオ氏は具体的な買い目こそ公表していなかったが、「◎△☆」で見事2レース連続の的中。藤田氏は函館SSに続き、本命馬が3着に終わり、悔しさを露わにしていた。
ただ、藤田氏は両レースとも1~2着馬にも印を回しており、三連系の1頭軸で勝負していれば、当たっていただろう。さすが元ジョッキーという“眼力”は見せたといっていいだろう。
とはいえ、この「馬券対決」を2戦2勝で見事制したのはイサオ氏の方。完敗を喫した藤田氏は思わず、「なんだよ、もう(チャンネル名を)イサオチャンネルに変えるかー?」と冗談交じりに嘆き、「(収支は)かなりのマイナスだった」ことも明かした。
最後は「やっぱり俺の馬券は参考にしない方がいいと思います!」と笑いを取ってライブ配信を締めくくった藤田氏。今回はイサオ氏に軍配が上がったが、次はしっかりリベンジを果たしてくれるだろう。(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。