JRA宝塚記念(G1)川田将雅の「ルメール狩り」に現実味!? 大本命クロノジェネシス、北村友一→ルメールの“鞍上強化”はまさかの逆効果?
27日、阪神競馬場では夏のグランプリ・宝塚記念(G1)が開催される。昨年のグランプリを連覇し、3連覇の懸かるクロノジェネシス(牝5、栗東・斉藤崇史厩舎)。これに対し、デビューから無傷で大阪杯(G1)を制した新星レイパパレがどう挑むかにも注目だ。
出走メンバーでG1勝ち実績のある馬は前記2頭の他にキセキもいるが、同馬は7歳。まだまだ元気な姿を見せてはいるものの、かつての勢いは感じないのが現状だ。アリストテレス、カレンブーケドールら春の天皇賞(G1)組、大阪杯で3着に好走したモズベッロなどもいるが、クロノジェネシスとレイパパレに比べると見劣りは否めない。
2頭の比較については大阪杯が初G1勝利のレイパパレより、G1・3勝のクロノジェネシスが優勢か。
ただ、今年はドバイシーマクラシック(G1)からの遠征帰りの上に、デビューからコンビを組んでいた北村友一騎手が負傷したことでC.ルメール騎手へと乗り替わり。一見、ルメール騎手の実績についてはアーモンドアイをはじめ、多くの大舞台で結果を残していることからも、これといった不安はないようにも思える。
だが、意外にもルメール騎手が宝塚記念でもうひとつ結果を残せていないことは、懸念材料かもしれない。以下はルメール騎手の過去の宝塚記念騎乗馬とその成績である。
■ルメール騎手の宝塚記念成績
2015年ラキシス、2番人気8着
2016年ラブリーデイ、4番人気4着
2017年シャケトラ、2番人気4着
2018年サトノダイヤモンド、1番人気6着
2019年レイデオロ、2番人気5着
2020年サートゥルナーリア、1番人気4着
騎乗機会6回の内、1番人気に2回、2番人気に3回、4番人気に1回という上位人気馬ながら、馬券圏内の好走は一度もなし。【0.0.0.6/6】の成績は、全国騎手リーディングを独走している名手にしては物足りなさを感じる成績だ。
その一方で、阪神コースの成績自体は悪くない。以下はJRAに所属した2015年以降の重賞レースの成績だが、主要4場でも最も好成績を挙げているようにむしろ得意としている印象だ。
場所、着別度数、勝率 連対率 複勝率
東京【34.22.9.53/118】28.8%、47.5%、55.1%
中山【17.14.10.38/79】21.5%、39.2%、51.9%
京都【10.6.5.34/55】18.2%、29.1%、38.2%
阪神【20.9.5.34/68】29.4%、42.6%、50.0%
その一方、芝の中距離レースでは意外なデータが浮上する。以下は2015年以降、阪神競馬場で騎乗した芝の中距離戦の成績。
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