隠れた出世レース・節分Sを「全頭ごぼう抜き」したグレーターロンドンはすでに重賞級!?血統背景、圧巻のレース内容以外に素質を裏付けるある「指標」とは…

 2004年のオークス馬ダイワエルシエーロを筆頭に、何頭もの活躍馬を兄姉にもつグレーターロンドン(牡5 美・大竹厩舎)。その秘めた素質がついに、日曜の節分Sで開花した。

 レースでは五分のスタートを切ると、「そんなところから届くのか」と心配になるような最後方にポジション。鞍上の田辺騎手も馬の力を信頼しきっているようで、道中は無駄な動きをせず、脚を溜める競馬に徹していた。

 逃げたメドウヒルズが序盤から後続を引き離したため、前から後ろまで10馬身はあろうかという縦長の隊列。直線を向いた時点でも先頭まではかなりの距離感があった。大外に持ち出して直線一気の競馬をするかと思いきや、田辺騎手の選んだ進路は、内。詰まるのを覚悟で馬群を捌くほうへ舵を切ったのだ。

 残り400mの地点まで、馬なりの手応えでジリジリと差を縮めると、前が開いた瞬間に一気にスパート。ムチを入れたのは馬群を横切るときの一度だけ、上がり32秒3の極上の末脚を繰り出し、2着以下をアッサリ置き去りにした。

 スポーツ報知の報道によると、「ハンデが重かった(56キロ)し、開幕週の馬場で外を回しては厳しいと思っていたので、内を突くことは考えていた。2番手以降の流れが遅くなっていましたしね。ここ2戦は見た目は強い内容だったけど、最後は少し甘くなっていた。今日は状態も上がっていだし、直線を向くまでゴーサインを出すのを我慢できた」と、田辺騎手はコメントしている。馬場や展開を冷静に判断したクールな好騎乗だったといえるだろう。

 これでグレーターロンドンは4戦連勝で晴れてオープン入り。デビュー以来全6戦連対とほぼ完璧な成績を残しており、素晴らしい血統背景も踏まえれば、重賞制覇はすぐにも可能なように思える。

「準オープンをアッサリ突破した圧巻のレース内容や、良質な血統背景はもちろんながら、節分Sという重要なレースを使ってきた陣営の判断にも、同馬への期待度の高さが伺われます。

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