GJ > 競馬ニュース > 「馬場不問」の重要性  > 2ページ目
NEW

大本命サトノアーサー敗退で問われる「馬場不問」の重要性。「本当に強い馬は馬場を選ばない」という格言を証明した伝説的名馬エルコンドルパサー

【この記事のキーワード】, ,

 ただ、エルコンドルパサーの場合は他のライバルと違い、急遽のダート開催が逆に人気を集めた。何故なら、本馬はデビュー戦と500万下をダートで圧勝しており、当時マル外にはクラシックの出走権がなかったものの、陣営は先々を見据えてここで芝を試すつもりだったからだ。

 管理する二ノ宮敬宇調教師ら陣営の思惑は思わぬ形で棒に振られることとなったが、重賞初挑戦のエルコンドルパサーは単勝1.2倍という圧倒的な人気に応えてレースを完勝している。

 その後、次走のニュージーランドT(G2)で初の芝挑戦を迎えたエルコンドルパサーは「2度目の正直」をまったく問題せず、1番人気でレースを完勝。ただし、単勝オッズ自体は2.0倍を記録し、やはり共同通信杯の単勝1.2倍は、ダート開催に替わったことが多分に影響していたことを物語っている。

 共同通信杯の勝利騎手インタビューで「身体が2つ欲しい」と切実な願いを打ち明けたのは、関東の名手・的場均だ。エルコンドルパサーだけでなく、当時の2歳王者にして、後にG1を3勝するグラスワンダーの主戦も務めていたからだ。

 実は二ノ宮調教師と的場騎手との間には、的場騎手が後々グラスワンダーに騎乗することもあって、エルコンドルパサーに騎乗するのは「今回まで」と約束していた。

 デビュー3連勝を遂げ、自身も「グラスワンダーとも甲乙つけがたいほど素晴らしい馬」と絶賛していたエルコンドルパサーを”諦める”のは、的場騎手にとって身を切るような選択だっただろう。

大本命サトノアーサー敗退で問われる「馬場不問」の重要性。「本当に強い馬は馬場を選ばない」という格言を証明した伝説的名馬エルコンドルパサーのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
  2. C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  7. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  8. 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
  9. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
  10. JRA横山和生「美人過ぎる」あの有名バレットと結婚してた!? 当時は競馬ファンの間でも話題、タイトルホルダー活躍の裏に「内助の功」効果バッチリ