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フェブラリーS(G1)制覇に向けカフジテイクが「伝説級」の豪脚に磨き!悲願の頂点獲りに福永祐一騎手が残して行った「ツケ」とは


 だが、当然課題も残されている。まず、上記のような景気の良いコメントを残した福永祐一騎手が落馬負傷で乗れなくなったことは、大舞台を戦う上で決して小さくはない。

 新パートナーは、周囲の情報から昨秋のチャンピンオンズCで本馬を4着に導いた「津村明秀騎手」が濃厚とされているが、津村騎手はG1を勝つどころか馬券圏内に入った経験さえない。無論、津村騎手がG1で人気馬に乗った経験が少ないといった事実はあるが、まずは大きな課題といえるだろう。

 ただ、それよりも大きな課題が「展開面」での助けが見込めないことだ。

 実際に前走の根岸Sは本馬のあまりにも鮮やかな豪脚に目を奪われがちだが、カフジテイクが大外から進出を開始した残り400mまでの1000mは、モンドクラッセが58.8秒という締まった流れを作り出している。

 3着と4着にも本馬と同じような位置にいた追い込み勢が入線していることからも、後方の馬に有利な展開であったことは確かだ。

 その上で気になるのは「今回のフェブラリーSでも展開利が見込めるのか」という点。根岸Sを含めた全7勝の内6勝を1400mで上げている本馬が、マイルで走ったことは昨年の武蔵野S(G3)の1度だけ。

 そういった点では未知数と述べることもできるが、今回と同舞台となる武蔵野Sの走りは、やはり重視されるべきだ。

 この日は時計の出る馬場ということもあって、タガノトネールが根岸Sよりも速い1000m通過タイム58.3秒を記録しながら、そのまま押し切ってしまったレース。だが、カフジテイクは上がり最速を記録しながらも3着に敗れている。末脚自体は上がり第2位に0.7秒差を付ける極上の切れだったが、結果は0.4秒差を付けられる完敗である。

 主な原因は2つ。1つは単純にレースレベルが高いこと、そしてもう1つは距離が伸びるほど息が入るタイミングが生まれ、前が止まりにくくなることだ。

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